利益があるのにお金がない理由、5回目、
今回は固定資産を買った場合です。
固定資産。車や建物などがそうですね。聞いたことはあると思います。
ところで、決算対策で利益が出そうだから慌てて車を買って利益を少なくしようとしたこと、ありませんか?
意外と多くの人に聞かれます。
ただこれはダメ、・・ダメというか効果が薄いんですね。というのも、車などの固定資産はいっぺんに全額を経費にできないため利益が思うように減りません。
◆たとえば、車なら5年くらい(税法では年数が各々で決まっています)で全額を経費にすることになります。年度の途中だと月割りになります。
仮に、4月~3月決算で、利益が100万円出そうとします。
節税といって、100万円の車を買った!としても、年で費用計上できるのは20万円です。
1月に慌てて車を買って使ったとしても、20万円×3/12=5万円しか経費にできません。
利益は5万円しか減りませんので利益は95万円ですが、お金は100万円減っています。
固定資産を買うと【利益はあるのにお金がない理由】になるのですね。
ということで、今回も1本枝が増えます。↓

ちなみに、100万円の車を買って、5年間で経費計上とした場合、
初年度は20万円、2年目20万円、3年目20万円、4年目20万円、5年目20万円の経費計上となります。
これが、いわゆる減価償却費といわれているものですね。聞いたことがあると思います。
減価償却費とは、固定資産を減させるものなのですね。
よく減価償却費分はお金が残っているといいます。
これは、
初年度:お金100万円マイナス、利益20万円マイナス。・・お金<利益。
2年~5年目:お金0(支払なし)、利益20万円マイナス。・・お金>利益。
2年目以降、20万円の利益のマイナス分は、税金がかからないため、その分丸々お金が残るということです。
減価償却費は、固定資産を経費に変えるもの。減価償却費=固定資産の減。
固定資産が減るとその分利益は減りますが、お金はそのまま。比較するとお金が増えるということです。こんな感じです↓
深入りすると、良くないので今回はこの辺で終わりにします。*ちなみに5年とかの年数は耐用年数といわれ税法では各々に決められています。
固定資産を買うと【利益があるのにお金がない理由】になります。
減価償却費は【利益がないのにお金がある理由】なりますね。
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