もう四年ぐらいの付き合いになる若者がいる。
つい最近、とても嬉しいことにやる気のスイッチが入ってくれたようで、僕はすごく感動し喜びを感じていた。
でも、今日親御さんからお電話があり、悲しき気持ちになった。(親御さんの方が悲しく苦しいと思うが)
時間が経つにつれて、現状の事態に冷静になってくると同時に悲しみも大きくなってくる。
「人は人を変えることはできない」
「非行がおさまるには、スタート時から10年ぐらいの月日が必要」
などという言葉を聞いたことがある。
少し前は、他の少年の付添人をやっている際に、鑑別所に面会に行ったら、以前付添人をさせてもらった少年の親御さんが鑑別所におられた。
少年は、少年院を出院して社会で生活していたのに。
ということは、、、。
親御さんにはご挨拶を交わしながらも、自分の無力さ、中途半端な関わりに申し訳なく感じた。
僕自身、今になっては
非行をやっても何もいいことはない!
一日でも早く、生き直しの心を決め、再スタートした方がいい!
ということを、つくづくと感じている。
そう思いながらも、自分のことも難しかったのに、目の前にいる少年や若者のこととなると無力となる。
それでも、僕ができることは
無力を自覚しながらも
塀の外でも中でも、薄く長く関わり続けることと
さまざまな人たちを紹介したり、さまざまなことを一緒に体験すること
そして、変われることを本気で信じ続けることぐらいだと思う。
淡々と、細々と、末長く、続けていきたいと思います。