日朝交渉「透明性」を要請 米報道官、秘密接触にクギ | 毎日のニュース

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 米国務省のサキ報道官は3日の電話記者会見で、日本と北朝鮮の両政府当局者が赤十字会談に合わせて協議したことに関連し、「拉致問題にせよ他の懸案にせよ透明性ある形で解決しようとする日本政府の取り組みを支持する」と述べた。日朝交渉に関連してあえて「透明性」に言及することで、米国との情報共有を求めた発言だ。米国は北朝鮮核問題での日米韓の足並みが乱れることを警戒しており、ハノイでの日朝極秘接触の動きなどを念頭にくぎを刺したともいえる。

 中国・瀋陽で3日に開かれた日朝赤十字会談は終戦前後の混乱で現在の北朝鮮地域に残留し死亡した日本人の遺骨収集問題が議題。サキ氏は「人道活動としての遺骨収集活動には反対しない」と述べたが、「前向きな進展か」との問いには直接答えるのを避けた。

 米政府当局者らによると、日本側は今回の赤十字会談については直前に米側に知らせたが、1月に表面化したハノイでの接触については当時、説明しておらず不満が出ていた。(共同)