皆さま、こんにちは!

 

昭和62年に廃止された志布志線の廃駅巡りもいよいよ佳境に入りますよ。

志布志線・今町駅

(前回分もぜひチェックくださいね)

昭和62年に廃止された志布志線跡をドライブした① 今町駅編

昭和62年に廃止された志布志線跡をドライブした② 末吉駅編

昭和62年に廃止された志布志線跡をドライブした③ 岩北駅&岩川駅編

昭和62年に廃止された志布志線跡をドライブした④ 大隅松山駅編

 

大隅松山駅のチェックを終えた後は伊崎田駅跡に向かいます。

レンタカーのナビを「志布志市有明町伊崎田」にセットし、車を走らせたのですが、

これが迷走の始まりでして…

伊崎田駅は伊崎田地区から遠く離れた場所にあるために

住所を頼って進むと駅跡には辿りつけないんですよね。

最後は伊崎田郵便局の局員さんに教えてもらって駅跡に向かうことに。

「本当にこの先に駅があったの?」と思わせるような細道を進んで…

志布志線・伊崎田駅

 

不安すぎて、途中ですれ違ったおじさまに道を教えてもらいながら…

志布志線・伊崎田駅

奥に写る人影は道を教えてくれたおじさまです。心霊的なものではありませんので、念のため。

 

ようやく伊崎田駅跡に到着しました。

志布志線・伊崎田駅

辺りを見渡した限り、駅周辺の民家は4、5軒ぐらいか。

商店だった空き家もありましたので、

駅が営業していた頃は、駅周辺はもっと賑やかだったのでしょう。

 

伊崎田駅は廃止された後に、駅舎をそのまま利用した、

有明町が管理する「有明鉄道記念公園」に変わったようです。

志布志線・伊崎田駅

志布志線・伊崎田駅

 

記念公園は無人で、開放されているというよりは放置されてるといった印象。

列車の到着時刻案内もそのまま掲げられてますよ。

志布志線・伊崎田駅

志布志線・伊崎田駅

列車の運行本数は1日に10往復、

時刻表で確認してみたところ、昭和62年の廃止直前の時刻表だったようですね。

 

施錠されてる事務スペースには、

志布志線に関係する貴重な部品が、所狭しといった感じで保管されておりました。

志布志線・伊崎田駅

 

こちらは開放されている旧・待合室スペース。廃止当日の写真が貼られてます。

列車を見送る地元の皆さんの笑顔がステキ過ぎる…

改めて言いますけど、志布志線は地元の多くの方に愛されていた路線なんですね。

志布志線・伊崎田駅

 

伊崎田駅は大正14年に縄瀬駅(なわぜ)として開業した駅で

昭和34年に改称されました。

駅舎はその頃に建て替えされたモノか。

志布志線・伊崎田駅

 

相対式ホーム2面2線構造の駅で、2本のホームは構内踏切で結ばれていたようです。

こちらは昭和50年に撮影された伊崎田駅の航空写真。

志布志線・伊崎田駅

この頃の駅周辺には、社屋と思われる建物がたくさん並んでいたようで…

 

駅構内は舗装され、駅舎寄りのホームは埋められてしまったようですけど、

上り線(都城駅方面)ホームは今でも姿を留めておりました。

志布志線・伊崎田駅

 

それと駅舎近くの駅名標も。錆びすぎで判読不明ですけど。

志布志線・伊崎田駅

 

廃線跡を志布志駅方向に進むと、1軒の木造の建物が見えてきます。

志布志線・伊崎田駅

こちらは国鉄時代に使われていた職員官舎だそうですよ。

 

官舎の前に立つのは石神様?立派な社も立てられてました。

安全を祈願して祀られたものなのかしら?

志布志線・伊崎田駅

そういえば、国鉄がJRに移行して間もなく30週年なんですね。

そして志布志線の廃止からも30年。

キレイに清掃された官舎の現在の用途が気になります。

 

腕木式信号機が立ってる!すげすげすげ~!

志布志線・伊崎田駅

伊崎田駅は間違いなく、志布志線廃線跡巡りの最大の見せ場のようですよ。

 

廃線跡はこの先も続きますが、

転用された道は途中で途切れますので再び県道に戻ることにしました。

志布志線・伊崎田駅

 

さてさて、志布志線の廃駅巡りの旅は次回で最後、

安楽駅中安楽駅編で〆ます。