皆さま、こんにちは!

大村線・松原(まつばら)駅訪問記の続きです。
f05130/大村線・松原駅
(前回のブログ記事はこちらです)
【まったり駅探訪】大村線・松原駅に行ってきました。(前編)

前回も書きましたが、
現在は無人駅の大村線・松原駅には広大なヤード跡がありまして、
かつてここから
大村(火力)発電所までを結ぶ貨物専用線が存在したのですよ。
総延長1,2キロの廃線跡、
散歩するにはちょうどいい感じの距離ですよね。
さっそく歩いてみました。
といっても大半はクルマでですが。だから痩せないんだという助言は不要です。

…とその前に、貨物専用線のことを少々。
f05141/大村線・松原駅
昭和50年に撮影された航空写真から。緑線が大村線、赤線が専用線です。

松原駅を起点とする専用線ですが、
駅南側で分岐後は向きを南西方向に変えて国道34号線と併走、
再び西方向に向きを変え、そのまま発電所に繋がる路線でした。
昭和39年発行の専用線要覧によると、
専用線の使用者は九州電力とグループ企業の九電フライアッシュKK。
発電所での使用燃料の石炭と、
燃焼後に生成されるフライアッシュ輸送が目的だったようですね。
フライアッシュのホッパービンは発電所内に設けられていたようです。

まずは松原駅南側にある分岐点から。
中央に見える車道橋の手前で専用線は大きく向きを変えます。
f0513b/大村線・松原駅

向きを180度変えるとこんな感じでした。
f05143/大村線・松原駅

先に進み、最初の地点をちょっと引いた場所から眺めてみます。
f05142/大村線・松原駅
中央の白い民家ですが、廃線跡に建てられたモノのようですね。

手前に見える、アスファルトを塞いだモルタル…
f05144/大村線・松原駅
一瞬、線路幅に見えちゃいましたが、
線路自体は画像のやや上側にあったようで
根本的に線路に関わってなかったみたい、甘かったわ。

先に進みます。
f05145/大村線・松原駅

国道34号線と併走する区間は大部分の路盤が残されておりました。
廃線跡を歩く…気分は貨物列車の運転士ですぜ☆
f05146/大村線・松原駅
f05147/大村線・松原駅

路盤の一部は民家の軒先と生活道路に変わってました。
f05148/大村線・松原駅
中央のワゴンRが停まっている場所が廃線跡です。

そして、路盤の先に見えるのが、この廃線跡最大の見どころですのよ。
f05149/大村線・松原駅
国道34号線と分離して方向を大きく変えるのですが…

2つの小さな橋が架けられておりまして、
その橋台が今でも完全な形で残されているのでした!
f0514b/大村線・松原駅
f0514a/大村線・松原駅
九州の石炭車と聞くと、
<セムとかセラとか、2軸の貨車ばかり思い浮かべちゃうんですけど、
ここではどんな貨車が出入りしていたんでしょうね?

この先、廃線跡は広大な畑のど真ん中に突入。
f0514c/大村線・松原駅
f0514d/大村線・松原駅
f0514e/大村線・松原駅

辺りはやがて、九州電力の私有地へと変わり、
f0514e/大村線・松原駅

操業を停止した大村発電所に辿り着きました。
f0514g/大村線・松原駅
f0514f/大村線・松原駅
発電所前の土地が広くなっているのは、
ここで燃料線とフライアッシュ線が分岐していたためと思われます。

最後に再び、発電所が盛況稼働中だった頃の、
昭和50年に撮影された航空写真です。
f05140/大村線・松原駅
この頃すでに、
発電所の燃料は石炭から重油に転換されておりましたが、
構内には数両の貨車の姿が見れます。
長さ的には2軸貨車っぽく見えますけど、取り残された石炭車?
この写真だけでご飯3杯は喰えそうですね。

最近、ダムマニアさんや発電所マニアさんが脚光を浴びてますよね。
そこに興味の視点が向かう気持ち、よくわかります。
自分もそろそろ高みを目指そうかしら?
駅便マニア辺りの最高峰を。


訪問駅リスト(JR線)
大村線

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竹松駅(平成27年4月7日) 前編後編
諏訪駅(平成27年4月8日)
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