皆さま、こんにちは!
今日は久しぶりに、
東北地方以外の駅のことを書きたいと思います。
篠ノ井線・明科(あかしな)駅です!
本当に個人的な話なんですけど、
ウチの親父の実家が明科駅の近くなんですよ。
そんなこともあって自分にとっては、
信州の駅の中でもっとも身近な駅でしたの。
明科駅は明治35年に開業した駅です。
特急「しなの」も停まる特急停車駅で、
国鉄時代は篠ノ井線の乗降客数ナンバーワンの駅
(松本駅・篠ノ井駅を除く)だったんですけど、
最近では広丘駅や村井駅に抜かれちゃったみたい。
リニューアルされてはいるものの、
国鉄時代から使用されている木造駅舎が残る辺りは、
駅ファンの期待を裏切りませんよ。
明科駅は相対式と島式による複合2面3線構造です。
駅開業前はこの辺り一帯、原野に囲まれていたんですって。
駅の開業とともに付近に製材所が造られて、
その後、林業が大変栄えたらしいのですよ。
(国鉄全線各駅停車 中央・上信越440駅 小学館刊より引用)
現在でも車両の留置に使われている側線は、
かつて全国に木材を出荷していた当時の
明科駅周辺は自然豊かな水資源も豊富で、
昭和の初頭には国内初となる、
ニジマスの養殖が長野県主導でスタートしております。
出荷量は現在でも、全国2位を誇るんだとか。
明科駅の近くにある長野県水産試験場は、
この養鱒場が起源になっているようですね。
海なし県なのにお魚も美味しいとかって、
凄すぎますぜ、長野県は。
ちなみにニジマスは淡水魚ですから念のため。
閑話休題、ここからは鉄道ネタを。
篠ノ井線と言えば、
かつてはスイッチバックが連立していた路線として知られております。
国鉄(JR)線で最も新しいスイッチバックも、
篠ノ井線にあったんですよね(羽尾信号場・昭和36年開業)。
そんな篠ノ井線ですが、勾配緩和と経路短絡のために、
昭和63年に明科駅‐西条駅間の線路の付け替えが行われてります。
明治35年に開業したと言われる旧線区間には、
スイッチバック構造の潮沢信号場がありまして、
惜しくも同時に廃止されてしまったのですよ。
この手の構造物は通常、
撤去されて進入禁止の処置が取られることが多いんですけど、
明科駅からのトレッキングコースとして開放されているんですって。
安曇野市HPより転載。
トレッキングコースに信号場跡地があるとか、
なんだか明科駅、ステキすぎですって!
次回、明科駅にお邪魔する機会があれば、
ぜひとも暖かい季節に訪れたいですね。
塩尻駅
広丘駅
村井駅
平田駅
南松本駅
松本駅
田沢駅
明科駅(平成24年3月5日)
西条駅
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