『もしもの日曜日の建築ツアー』 を提案するこの企画。
その名も、
「もしも建築ツアーズ
～the architecture tour makes your Sunday Happy～」
第４弾の舞台は、 「上野」 。
巷で話題の下町スポット・谷根千 （谷中・根津・千駄木エリア） をはじめ、
若き芸術家の卵たちの学び舎・東京藝術大学、
そして、国立西洋美術館や東京都美術館など、数多くの美術館が存在する上野の地。
旅の始まりは、千代田線の湯島駅から。
一体、今回は、どんな建築旅行になるのでしょうか？
０１ 旧岩崎邸
東京都台東区池之端１－３－４５
ここに注目！
○日本の建築界の礎を築いたジョサイア・コンドルによる近代日本を代表する本格的なヨーロッパ式邸宅
○館内の髄所に施されている見事なジャコビアン様式の装飾
○別棟として建つ撞球室は、当時の日本では非常に珍しいスイスの山小屋風の造り
[とに～の呟き]
「ここのトイレが、日本初の水洗トイレなのだそうです。
当たり前ですが、見学者は、外の公衆トイレしか使わせてもらえませんでした」
０２ 上野グリーンクラブ
東京都台東区上野公園３－４２
ここに注目！
○モニュメンタルな作風が人気の建築家・高松伸による設計
○「箱型の建築」という設計条件から始まった格子状の建築
○ロボットを彷彿とさせる外観
[とに～の呟き]
「グリーンクラブって？
…と思っていたら、盆栽の直売所でした （笑）
何も、盆栽を売るところが、こんなメカニックでなくても。。。」
０３ はん亭
東京都文京区根津２－１２－１５
ここに注目！
○日本家屋としては珍しい総けやき造りの木造三階建ての建物
○関東大震災や昭和の戦災をくぐり抜け、登録有形文化財に指定されている
○不忍通りの拡張工事の際に、建物が少し削り取られたため、不忍通り側はモダンなデザインに
[とに～の呟き]
「このお店、ランチが3000円以上していました。
歴史がある店の串揚げって、庶民の味ではないのでしょうねぇ。」
～ちょっと一息～
「根津の路地で見つけたレトロな風景」
０４ ウィーザス根津
東京都文京区根津２－１４－１８
ここに注目！
○隈研吾設計の老人ホーム
○周囲と調和した色彩と造りの建物
○明治時代の典型的な屋敷をコンバーションしている
[とに～の呟き]
「何故か敷地内に美味しいと評判の釜揚げうどん屋さんが。
何となく商業的な匂いがするのは気のせいでしょうか」
０５ 根津神社
東京都文京区根津１－２８－９
ここに注目！
○権現造りの本殿・幣殿・拝殿・唐門・透塀・楼門の全てが欠けずに現存し、国の重要文化財に指定
○荘厳かつ美しい朱色の神社
○境内はツツジの名所として知られる
[とに～の呟き]
「『根津神社』 という文字のバランスが変でした （笑）
『根』 が大きく、 『社』 に行くにつれ、尻つぼみになっています。
小学生が習字の時に、よくやるミスです」
～またちょっと一息～
「根津で見つけた風情のあるパン屋」
「根津で見つけたドロボウ向けの看板」
０６ 東京藝術大学奏楽堂
東京都台東区上野公園１２－８
ここに注目！
○シューボックス形状のコンサートホール
○壁の上部には不燃性処理を施された木、下部には薄いグリーンの十和田石
○天井を上下させて室容積を変化させることにより、残響時間の可変が行える空間
[とに～の呟き]
「外観は、まぁ、のっぺりとしています。
何も知らなきゃ、体育館かと思いました」
０７ 東京藝術大学赤レンガ１号館
東京都台東区上野公園１２－８
ここに注目！
○明治の建築家・林忠恕 （ただひろ） の唯一現存する建築物
○東京都内では最古の煉瓦建築
○書籍庫として耐火を重視し、すべての開口部に鉄扉を付設
[とに～の呟き]
「レンガと鉄扉と歴史と。重苦しさが３拍子揃った建築物です」
０８ 東京藝術大学絵画棟
東京都台東区上野公園１２－８
ここに注目！
○天野太郎の後期の作品
○藝大のキャンパス内で一番高い建築物
○周辺の環境に呼応した空間を持つモダニズムのデザイン
[とに～の呟き]
「デザイナーズマンションのような感じでした。
一部屋一部屋の天井が高いらしいです。
大学の教室ながら、住んでみたくなりました」
…と、前編は、この辺で。
後編は、待望の （？） 美術館建築のオンパレードです！