トーキョーN◎VAアクト感想 [やくそくの制裁] | *Aquril-Mythra*

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主にTRPG(テーブルトーク・ロールプレイングゲーム)のセッション記録&感想をつらつらと綴る、t*a*r*oの個人的ブログです\(^o^)/
Neuro/CrowD系アクトの感想もこちらに記載したいと思いますのでどうぞよろしくお願いします!(`・ω・´)
[Twitter→@tokitobito]

5月第四週の土曜日は、ODAさんのオリジナル・シナリオ「やくそくの制裁」にプレイヤー参加させて頂きました!

 

このシナリオも前回のSONEさんによる「フォーミュラ・ニューロGP」(*感想記事*)と同様、ODAさんが5/3(水)の「ライドオフ」でルーラーとして披露なさったシナリオで、作者のODAさんご本人がルーラーをされるセッションに参加させて頂くという幸運に与れました!\(^o^)/


さらには、チャクラ厨さん、m&mさんというベテランの方々と今回初めてご同卓させて頂き、大変刺激的で楽しいアクトになりましたヒャッホイ!\(^o^)/

 

…考えてみれば、4~5月はジニアさんの「アンジェリカ・レポート」、JACKさんの「金色のオベリスクと草木の巫女」、SONEさんの「フォーミュラ・ニューロGP」、そして今回のODAさんの「やくそくの制裁」と、ライドオフのシナリオを作者様ご本人に計4回も回して頂いているという…なんたる幸運…!

 

ありがたやありがたや…(-人-)

 

***
アクトタイトル:やくそくの制裁
出典:オリジナル (ODAさま作)
プレイヤー数:4人
プレイ時間:5時間

***

 

以下、感想です!

まずは、アクトトレーラーをご紹介。

 

闇に潜みN◎VAの支配を目論む巨悪。
その巨悪が己の権力を盤石にするべく、
テロ事件に偽装し敵対者を一掃した。
だが、それをひとりの少年が目撃していた。

 

巨悪に怯え証言を拒む少年。
そんな彼の元にひとりのイヌが訪れた。

 

これは巨悪に怯える少年が、巨悪だろうが
牙を剥くイヌとの約束を通して勇気を取り戻す物語である。

 

トーキョーN◎VA THE AXLERATION
『やくそくの制裁』


かくて運命の扉は開かれた

 

…ODAさんは所謂「天才」肌の人で、常人では想像もつかないヘンな(褒め言葉)キャラクターやシナリオを作られる方(taroの認識では)なのですが、毎回毎回「アクトトレーラーは至ってマトモ」なのが最大のトラップなのです!(真顔)

 

なので僕は上記のシリアスそうなトレーラーを見た瞬間に「ODAさんにはもう騙されないぞ!」と、最大級の警戒態勢に入りましたw

 

…絶対今回のアクトも、「人を殺さないと寂しくて死んじゃうウサギのピョン吉くん」とか「グ○コの代わりに“イワサキ”と書かれた人形(*参考画像*)まんまの狂気のクグツ」とか出てくるヤツだッ!!
これはODAさんセッションで生き残れるキャストを作らねばならないッ…!

 

…といっても、最近僕は「意図的にヘンなキャラを作ると事故る」ことがこれまでのセッションから実証されつつあるので、「ちょっと行動が極端だけど自然体でロールできるキャラ」を作ろうと思いとどまり、こんなキャラを作りました↓

 

・"十戒" モルゴー(クロガネ◎ / ニューロ / イヌ●) [プレイヤー:taro]
ブラックハウンドに秘蔵されている意志持つ人造装甲兵器(パワードスーツ)。「十戒」という独自の即決裁判システム(と本人は主張している)がインストールされており、これに従って悪を完膚なきまでに叩きのめす力を装備者に与える。


その「十戒」があまりにも極端で運用に危険が伴うため、通常はブラックハウンド監査室の管理下におかれている。名前の由来は「モルグ(死体置き場)へゴー」から。

 

とりあえず「悪は死ね!」って言っとけばいいじゃろ、な感じのキャラです(ちなみに「十戒」はきちんと10個考えたけど本編中で使われることはなかったwww)

 

そんな感じで「今度こそお初で同卓する人相手に事故起こさないぞ♪」と意気込んで卓についたワケですが、

…そんな心配など杞憂でありました…


なぜなら、その卓には…想像を超える“神”が居たから…(本気)

 

・莫郎聖刹明王(なろうしょうせつみょうおう)(イヌ◎ / クロガネ● / カタナ)[プレイヤー:チャクラ厨さん]
かってある仏教系の新興宗教が造り出した、信仰対象としての電脳神仏。その姿は三面八臂(顔が3つ、手が8本)

 

『解脱に至れぬ者には素晴らしい来世を用意することで慰めとする』という教義にて信者を救い、教団の敵を“来世に送った”が、ブラックハウンドに検挙・回収されてからは改心し、人を救う職業としてイヌに転身した。凶悪犯を前に、機手仏心にて当たるのが彼のスタイルである。

 

どうしようもない凶悪犯については、一度地獄に叩き落して魂魄を浄化せしめたのち、輪廻に戻す。

 

…( ; ロ)゚ ゚!!
天才か(ゴクリ

 

まず、名前からして「なろうしょうせつ みょうおう」という溢れんばかりのパワーワード!

そしてチャクラ厨さんのキレッキレの「電子如来」ムーブ…!

 

…あのODAさんがツッコミ役に回るというシーンを初めて見た…www

 

特に秀逸だったのは、本アクトのラスボスとなるクロマクに「貴方の来世は決まった。火の鳥の登場人物になってもらう」と言い放つあたりですかね。もうセンス半端ない!


…それに乗っかってラスボスを虫に転生させ、その虫が鳥に食われ魚に転生し…で受けるあたりも流石ODAさんですが…www
(でも、このセリフだけでみんな「火の鳥 鳳凰編」の茜丸のエピソードを連想できるんだからスゴイwww)

 

このように、チャクラ厨さんのキャストはそれはそれはもう尖がってたのですが、m&mさんのキャストが図ったようにチャクラ厨さんのキャストの抑えに回るポジションで、とてもナイスなキャラクターでした!

 

・リチャード・トンプソン(アラシ● / カリスマ / イヌ◎)[プレイヤー:m&mさん]
北米ニューフォートの元軍人。軍役のさなか真教の教えに救われ、退役後真教へ帰依したのちケルビムへと招聘された。2m越えの大柄ないでたち、神父服の下にはアーマーギアを着込む。穏やかな雰囲気だが、真教の敵へは容赦しない。渋カッコイイ40歳の男。

 

カッコイイ!!

 

キャラクター造形もカッコイイですが、シナリオのノリに合わせた破天荒なイヌ&アラシのムーブと、真教の神父としての側面のカリスマのムーブを上手く使い分けておられ、とても決まってました!


パーティーの合流を上手く運んで頂けたり、シナリオギミックを上手く看破したり、(鎧という)僕の設定を上手く活用して立ち回って頂けたり(感謝)、まさにパーティーの推進力でした!

 

最後にmomoのキャストですが、他のアクトでも数回出演しているキャストで参戦。

 

・クミ=ハセガワ(トーキー◎● / トーキー / ミストレス) [プレイヤー:momo]
テロリストに父親を殺され、後をついでトーキーになった若い女性。マイペースな巻き込まれ体質。
 
…今回もなんとなくパーティーの常識人枠に収まりそうだったので、そうはさせじと僕のキャストを着てもらいました(゚∀゚)

 

結果、パワードスーツに翻弄されながらも悪をブチ殺す少女トーキー、という面白い絵面になって良かったと思います!(断言)

 

***
そんな特色のあるパーティが、

 

・カーライルに「真教」と刻まれたまったく無関係な殺し屋の死体を送り付けたり
・殺した悪党108人(=煩悩の数)の首をサッカーボールにして、怯える少年を励ましたり
・許しを請う悪人をトーキー少女がパワードスーツで斬殺したり
・日本軍を(ちょっと言えない方法で)脅したり

 

して、トーキョーN◎VAの闇に潜む巨悪をぶっ潰す!というお話でした!

 

…あれ?見返してみるとやっぱり「いつものODAさんテンション」じゃん?

 

と、思わなくもないのですが、破天荒なテンションの裏には、実は綿密に考え込まれた、TRPGの“楽しさ”のエッセンスを押さえたシナリオ構成になっていて、ODAさんの手腕の凄さを感じました。

 

このシナリオは、SSS vol.6「ケース・オブ・マーダー」記載のシナリオ「巨悪討つべし」(*感想記事*)をオマージュして作られたとのことですが、「巨悪討つべし」にはない、ODAさんならではの優れた仕掛けが満載になっていて、これがとてもアクトを盛り上げる要素になっているのです!

 

まず、上記キャスト3人にイヌのスタイルが入っている通り、イヌが協力して巨悪に立ち向かうという点、巨悪は「制裁ポイント」といういくつかのフラグを立てないと打倒できない点は「巨悪討つべし」と一緒ですが、本作は(「巨悪討つべし」にはない)トーキーが重要な役割を担っており、イヌの《制裁》を有効に機能させるかどうかは、トーキーのムーブにかかっています。

 

これが、一般的なシナリオでは「ラージナンバー」的(当事者感が薄く)に扱われがちな4枠のトーキーに適切なスポットを当てており「パーティーメンバー全員が、自分の持ち味を活かして巨悪を打倒する」という充実感を後押ししていました。

 

また、「巨悪討つべし」では、悪党はあまり表舞台に出てこないクロマク的ムーブが基本になっているのですが、本アクトの悪党たちは積極的に表に出てきてキャストたちと絡むシーンが多いので、キャスト達の当事者感と話への没入間が自然と高まる仕組みになっていました。
(ODAさんの顔芸や演出も非常に良かったですw)

 

なので、ODAさんは「一見するとエキセントリックだけど、実は基本をしっかり押さえた手堅いシナリオ作製&マスタリングをされるスゴイ方」なのだと、改めて認識致しました。

 

***
…そんな訳で、ノリとロールは超個性的、でもシナリオとキャストムーブは非常に秀逸な、とても素晴らしく、楽しいアクトでした!


ODAさんはじめ、ご同卓頂いた皆様、どうもありがとうございました!\(^o^)/