5月第二週の土曜日は、SONEさんのオリジナル・シナリオ「フォーミュラ・ニューロGP(グランプリ)」にプレイヤー参加させて頂きました!
このシナリオはSONEさんが5/3(水)の「ライドオフ」で披露なさったシナリオで、今回は作者のSONEさんご本人にルーラーをやって頂き、プレイヤーの皆さんは以前ご同卓頂いて、またご一緒したかったメンバーさんという大変ゴージャスな環境でした!\(^o^)/
SONEさんには以前、「ファスト&フューリアス」(*感想記事*)という、(同じくSONEさんが作成された)レースもののシナリオのルーラーをご担当頂き、自分はプレイヤー参加させて頂いたのですが、これがクッソ楽しかったので、今回もとても期待大でした!
(「ファスト&フューリアス」は現在Neuro/CrowDに掲載されていますので、是非遊んでみてください!めっちゃ面白いです!)
そして今回もその期待を裏切らず、とても楽しく充実感のあるセッションでした!\(^o^)/
「ファスト&フューリアス」は所謂「なんでもあり」の破天荒なレースで、マシンが宙に飛ぶクラッシュ&バーンな爽快なシナリオでしたが、今回の「フォーミュラ・ニューロGP」はこれと一線を画し、「正当派」レースものとしてシリアス分大目なストーリーになっています。
そして、実際のレースの緊張感を高めるためのオリジナルのアクトルールが規定されており、これが通常のトーキョーN◎VAとは違う、「このシナリオでしか味わえない」楽しさの提供の一助になっていました。
この「実際のレースさながらの緊張感」をTRPGで味わえるのは、モータースポーツフリークのSONEさんのシナリオならではと言えるかと思います!
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アクトタイトル:フォーミュラ・ニューロGP(グランプリ)
出典:オリジナル (SONEさま作)
プレイヤー数:4人
プレイ時間:5時間
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以下、感想です!
まずは、アクトトレーラーをご紹介。
フォーミュラ・ニューロ!
それは電脳世紀のモーターレーシングの最高峰。
最新技術の粋を尽くしたニューロマシン。
それを駆る最速のドライバーたち。
チーム予算は小国の国家予算に匹敵。
マシン開発競争は戦争さながら。
世界中の人々を熱狂させる究極のエンターテイメントだ。
夢、野心、矜持、欲望――
さまざまな想いがサーキットに渦巻く。
舞台はシーズン最終戦、トーキョーN◎VAグランプリ。
いま、運命のスタートシグナルが点灯する。
トーキョーN◎VA THE AXLERATION
『フォーミュラ・ニューロGP(グランプリ)』
Ladies And Gentlemen, Start Your Engines!
(紳士淑女諸君、エンジンを始動せよ!)
…SONEさんのアクトトレーラーの作りがもう秀逸で(これ、毎回思いますw)、これ以上の説明は蛇足という感じですが(僕も見習いたい…)、上記の通りキャスト達は互いにチームを組み、互いの過去や事情、利害を乗り越えて「トーキョーN◎VAグランプリ」を制する、というお話になっています。
スポーツをテーマにした作品はこの「試合に勝つ」「レースで優勝する」「ライバルを打倒する」等、ミッションは非常にシンプルなものの、そこに至る道程には深い人間ドラマやストーリーがあり、そこをいかに上手く描くかがポイントではないか、と個人的に思っています。
そして、この「フォーミュラ・ニューロGP」は、そういった「人間ドラマ」を大事にかつ丁寧に描きつつ(プレイヤーが没入してロールプレイしやすい作りで)、白熱したレースを独自のギミックで表現している、大変稀有な良作だと思いました。
キャスト設定は、フォーミュラ・ニューロ(Fニューロ)の最終戦、トーキョーN◎VAグランプリを前にチームを解雇されたカゼ(PC1)、PC3によって作られた意志持つニューロマシンのクロガネ(PC2)、Fニューロの絶対王者、レオ・シューメイカー(ゲスト)のかつてメカニックであり、彼と袂を分かった(捨てられた)タタラ(PC3)、Fニューロに参戦する弱小チームの代表で、成績の低迷からスポンサーに解散を突き付けられ、他のPC達からなるチームを新たに結成するエグゼク(PC4)という配置になっています。
ハンドアウトからしてもうワクワクが止まらない感じですが、この日は参加されたプレイヤーさん達がみんなニューロで、ハンドアウト設定をより掘り下げたキャスト達により非常に趣深い人間ドラマが繰り広げられました!
・“フリーハート(蚤の心臓)”ジーク=レーベンヘルツ(カゼ◎ / カゼ / カブト●)[プレイヤー:鶉衣さん]
かつて“真紅の皇帝”レオ・シューメイカーと肩を並べ、どんな状況でも冷静さを失わない“スティールハート”と呼ばれた凄腕のレーサー。
しかし、一度も優勝を望めず、次第に酒に溺れ堕落していった“蚤の心臓”。
表面上はどうみても情けない中年のオッサンのハズなのに、内に秘めた“スティールハート”が最高にカッコいいギャップ燃えおじさん!
やはりこういうオッサンいいですな…このオッサンがレオ・シューメイカーを最後に打倒するんですよ?燃えるなという方がムリってもんですわ(;´Д`)
キーがカブトということもあり、「獅子心」のスタイル特技がデータ的にもロールプレイ的にも光っておられました!
・“ニケ”(クロガネ / クロガネ◎● / ニューロ)[プレイヤー:momo]
ダンテ芳村(PC3)により作られたマシンにニューロリンクシステムが導入された際に宿った高度なAI。
彼女(マシン)のポテンシャルは未知数で、非常に高い性能を持つが故に誰も乗りこなせず、自身の存在意義を見出せずにいた。
そのため高飛車でひねくれた少女としてのペルソナを顕現させていたが、ジークやチームメンバーとのコミュニケーションにより次第に心を開いていく。
ツンデレ少女バンザイ\(^o^)/
…やはりこういう少女の繊細な心の機微のロールプレイ表現は、そのへんの男性プレイヤーにはマネ出来ませんな。流石!
・“おやっさん”ダンテ芳村(ポップ・ヨシムラ)(タタラ / タタラ / ミストレス)[プレイヤー:ジニアさん]
かつて“真紅の皇帝”レオ・シューメイカーのチームに所属し、彼のメカニックだった老齢のタタラ。今回のヒロイン担当(本当)。
“ニケ”はレオのためのマシンとして作製しており、彼と袂を分かった(捨てられた)後もレオ用のチューンを施していたが、今回の一件により過去を乗り越え、チームの頼れるメカニックとして現場を牽引する。
…レオ・シューメイカーとの関係性の表現が最高にイかしていたジジイ様。まさに今作のヒロイン!(大事なことなので二度ry)
ですが、そういうヒロインライクな心の一面を覗かせながらも「市販品で特注品を超えるチューンを実現する」等、凄腕のタタラプレイも光っており、大変深みのあるキャストでした!
・ゴッドフリート=ヴァン=ヘレイネン(カリスマ / エグゼク◎ / ハイランダー●)[プレイヤー:taro]
かつて軌道に住んでいたが、とある事件により地上に降り立ちC.M.E系列企業の社長をしている実業家。
今回はFニューロにプロジェクト参加し、自らこのレースに参戦するチームの代表として、現場で指揮を執る。
モータースポーツ関しては素人だが、チームにかける情熱は本物。マネージャーの立場からチームを優勝に導こうと奔走する。
今回はライドオフ(*感想記事*)から引き続きの登用の、気に入っている僕の顔キャストを使わせて頂きました!
ライドオフのときはハイランダームーブを堪能させて頂きましたが、今回はエグゼク&カリスマムーブを思う存分堪能できたのでやっぱり超満足です!\(^o^)/
やっぱりこういうマネージャーロールにスポットが当たるシナリオは凄く貴重…!ありがたい…!(感涙)
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今回はアクト全体にオリジナルのギミックやレギュレーションがありましたが、その中でも特徴的だったのは、「カット進行はすべてレースをテーマとしたフォーカス判定で行なわれる」ことだと感じました。
ですので、通常のトーキョーN◎VAでは定番のいわゆる攻撃系のスタイル特技はすべて無意味というのが面白く、なおかつ普段スポットがあんまり当たらないスタイル特技が生きてきたりするので、これが非常に新鮮で楽しめました!
また、ピットイン等レース本体以外の演出にもフォーカス判定が設定されており、カゼはもちろんクロガネやタタラ、エグゼク、すべてのパーティメンバーが活躍できるような作りになっているのが素晴らしい…!
…実は僕、F.E.A.Rのシステムの中でもこのフォーカス判定というものはいまいち好きになれず、毎回ピンとこなかったのですが、(なんというか、いまいちやる意義を見出し辛いというか、作業感ばかりで爽快感や緊迫感を感じにくいというか…ですので、最近ではフォーカス判定が想定されているシーンは神業で切り抜けたり単発の判定の組合せに勝手にアレンジしていました)SONEさんが規定したこのアクトのための特殊なアクトルールのおかげもあって、非常に楽しんでプレイすることができました!
いやー、今回のアクトのおかげで、フォーカス判定に対するネガティブイメージが払拭されました!\(^o^)/
やはり道具は使う人の創意工夫次第で如何様にもなる、というお手本を見た気がしますw
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…そんな訳で、熱い人間ドラマを楽しみつつ、本格派レース・シナリオを堪能でき、大変楽しく充実した一日でした!
ご参加の皆さんには、「ファスト&フューリアス」に引き続きどうもありがとうございました!\(^o^)/