セルフ・カウンセリング講座の準備中の メイ・シオンこと島田です。
私たちは、対人関係がストレスと感じる時、
その相手とやりとりした「出来事」が必ずあります。
例えば、上司からある命令を出されました。
Aさんは、上司の命令を納得してその命令通りにしました。
Bさんは、上司の命令を納得できませんでしたが、命令通り働きました。
Cさんは、とても受け入れられない内容だったので、命令を無視しました。
Aさん、Bさん、Cさんの違いはどうして起きるのでしょう?
Aさん→上司の命令は妥当な内容だと思ったから命令に従った。(同意)
Bさん→上司の命令は絶対だから命令に従った。(不満だが仕方なく)
Cさん→上司はいつも無理難題なことばかり言うので命令を無視した。(不満で反抗)
Aさんも、Bさんも、Cさんも同じことを言われたのに、違うのはなぜでしょう?
人は、それぞれのストーリーの中で生きており、常に自分の価値観から相手を測っています。
Aさんは、命令の内容が良い悪いという判断ではなく、
そもそも上司に対して好意的だったかもしれません。
Bさんは、嫌でもやらないと上司の命令に背いたら会社を辞めなくてはいけない、
と考えたかもしれません。
Cさんは、命令の内容以前に、上司が大嫌いだったかもしれないのです。
人それぞれの価値観があり、会社でも、家庭でも、
また、外に一歩出て社会生活にさらされた時でも、
自分自身の価値観がコミュニケーションの基礎となっているのです。
けれども、その価値観に自分ではなかなか気づけない。
その価値観が自分を苦しめているとも知らずに。
自分に起きた出来事を振り返り、その心のカラクリを知ることが、
自分に起きる問題を解決する第一歩になります。