70年前の今日、世界で初めて広島に原爆が投下されました。
「原爆の日」の前日に、国会で驚くべき発言がありました。
毎日新聞より
核ミサイル輸送も法文上は可能
参院平和安全法制特別委員会は5日午前、一般質疑を行った。
安全保障関連法案に盛り込まれた他国軍への後方支援を巡って、中谷元防衛相は、自衛隊による核ミサイルの輸送を「法文上は可能だ」と明言し、毒ガス兵器の輸送もできるとの見解を示した。
民主党の白真勲氏への答弁。
中谷氏は、「持たず、つくらず、持ち込ませず」という非核三原則を踏まえ、「核兵器を輸送することは想定していない」と述べ、仮に米国から輸送要請があっても「断固拒否する」と答弁した。
しかし、核ミサイルや毒ガス兵器の輸送が法文上禁じられていなければ、政策判断で可能になる余地があるため、白氏は「大量破壊兵器は除くなどと条文に書くべきだ」と追及した。
また、白氏が法案の撤回を求めたのに対し、岸田文雄外相は
「(法律の運用は)日本が主体的に判断する。今日までの核に対する政策、姿勢を考えた場合、日本が核兵器を運搬することはあり得ない」と述べた。
関連法案には、日本の安全に重要な影響を与える事態での他国軍支援を定めた「重要影響事態法案」と、国際社会の平和と安定のために他国軍を支援する「国際平和支援法案」が含まれている。
成立すれば、自衛隊は戦闘現場以外での他国軍への補給活動、輸送などができるようになる。
<抜粋終わり>
戦闘中の他国軍に対し、米軍のミサイルや戦車の輸送は「法律上可能」なのだそうです。
しかも「弾薬」は輸送だけでなく提供も可能。
この「弾薬」の中には、劣化ウラン弾・クラスター爆弾・ミサイルも含まれると言う。
という事は、日本の自衛隊が「核弾頭付きのミサイル」を運ぶ事も法文上可能と言うことになります。
ただし、核兵器を輸送する事は「非核三原則」があるので全く想定していないと中谷防衛大臣は答弁しています。
しかし、この「核兵器を輸送できる」という話を、広島出身の岸田文雄外務大臣さえも知らなかったのです。
さらに驚きは、憲法上は「核兵器を保有してはならない」とは触れていないと言う事です。
憲法も、解釈をどうにでも変えてしまう政府です。いつか自衛と言う名目で「非核三原則」さえも反故にしてしまう事も予想できます。
法文上、毒ガスなどの化学兵器や核兵器、この世にある全ての兵器・弾薬は戦闘地に輸送できると今回驚きの発言がされました。
今は運ぶ事は想定していないと言うけれど、状況が変わればやるでしょう。
つまり、アメリカからの要請があれば、アメリカの核兵器を運ぶ事は充分考えられるのです。
安倍首相は、安全な場所を選んで後方支援をすると言っていますが、核兵器などを運んでいたら、敵国の標的になるのは目に見えています。
どこが安全なのですか?
それにしても、毒ガスや核ミサイルは消耗品なので、武器ではなく「弾薬」扱いなのには驚きを通り越して、ただただ呆れるばかりです。
と言うことは、消耗品である「原爆」も「弾薬」なのでしょうか?
今回の法案は「戦争法案」と言われても仕方ないでしょう。
この国はどこに向かっているのでしょうか。私たちの命、安倍首相に委ねるわけにはまいりません。
私は、この日になると毎年毎年、原爆に関する記事を書いています。
二重被爆者・山口つとむさんからの遺言
山口さんは、広島・長崎の両地で被爆され、そのことを長い間黙っていましたが、戦後60年経ってからようやく自らの使命に気づいたのです。
「はだしのゲン」の中沢啓治さんのお話も是非お聞きになってください。
はだしのゲンを忘れない
日本を戦争に駆り立てて行こうとする人々がいようと、それを命に代えても必死に止めようとする人々もいるのです。
私たちは決して諦めてはいけないと思います。
子どもたちの未来を守れるのは、今の私たちなのですから。
Peace Forever。。。