無自覚子悪魔系カセットテープ、フリップサイズを紹介していきます。
◆トランスフォーマー e-hobby限定 コレクターズエディション C-116 通信員 ツインキャスト
…に付属の 65 潜伏工作員 フリップサイズ
やっと手にできましたフリップサイズ!
レジェンズクロミアの付属漫画で知って以来ロザンナとともにプチ憧れのアイテムになり、暇ができるたびに通販サイトなどで探してきた結果、安めのものに出会えました。
このフリップサイズはコレクターズエディションと呼ばれるe-hobby通販限定商品で、設定としては玩具オリジナルのキャラ。カセットテープに変形するカセットボットという種族で、ツインキャストの仲間という設定になってます。劇中には登場しませんが「ヘッドマスターズ」のキャラということになりますね。実は自分はなぜかこのフリップサイズをしばらくキスぷれのキャラだと思い込んでおりましたw ロザンナとごっちゃになったんやね……
後ろ姿。ピン打ち関節がむきだしのケツ! 大胆すぎ……
ダイキャストは使われていませんが、足裏が広いので自立力は高いです。
鼻や口の無いマスク顔で、これ系は女性型の顔として無理がないので好みです。
目はバイザーですが塗られておらずマスクと同じピンク色にw
玩具としては女性型として作られたわけではなく、もともといるカセットボット『イジェクト』『リワインド』のリカラー品となります。もともと腰のくびれやスマートな脚、小さな手、マスク顔など、女性に見立てるのに無理のないデザインだったこともあり、リカラー性転換系の中では違和感なくまとまっているんじゃないでしょうか。肩幅の広さだけはごまかせませんが、通常のTFに比べて無機質なロボ感のあるカセットボット達なので、不自然さが無いのがいいですね。
ちなみにこの画像も含めて結構変形ミスしてますw 本来は上の全身画像のように肩と前腕の間に細い上腕(二の腕)が見えるまで腕ひっぱるのが正解。ゆるしてね。
ケツのアップ! 0~10の目盛りで何を計るんでしょうか? 何を計るんでしょうか?
カセットテープのディティールはすべてシール処理。もともと持っていた唯一のカセットロンである復刻エネミー(友人から貰いました)の場合はすべて印刷処理だったので、このシール処理はちょっと残念。もう端っこが浮いてきちゃってる……まあ剥がれたら剥がれたでびんぼっちゃま状態のフリップサイズ!と楽しめるのでいいんですが。
胸部と股間はピンクのメッキ処理!
胸と股がピンクメッキとかどんだけ露骨なお色気要素ぶち込んで来るんだよ……ヤバイ……
前腕は後方に張り出したデザイン。キョンシーの裾みたいでかわいいですねw キョンシーって普通に通じる言葉でいいんですかね。
可動の話。まず腕というか肩がソフビ人形よろしく前後回転します。
真上にも上げられるので、やったーパン焼けた!と喜びを表現することも可能!
前腕の穴に差し込んで装備させておけます。
この武器もピンクメッキ処理になっていてとってもカワイイ。
超指向性音響銃、とのこと。一点集中型の音響兵器ですね。遠距離型地獄のシンフォニーみたいなもんでしょうか? 落語の時間が始まる前に決着をつけろ!
そのおかげで銃をちょっと違う構え方で前に向けたりもできます!
脚の可動。ふともも付け根が後方に90度までスイング! 前には出せませんw
横にも開かないのですが、ふともも付け根にロール軸があるので足裏をハの字にして立たせるようなことも可能。このカセットテープさりげない動きで誘ってやがる……
後方スイングとロール軸をあわせればちょっと内股気味のポーズもできなくもないですww
ヒザは無可動なんですが、両足を曲げると関節位置の関係でヒザを付いているようにも見えて面白いですね。
orzのポーズで落胆することも可能。
え?もう音楽用のカセットテープって誰も使ってないの?マジで……やっぱもうCD全盛期なのね……え?CDもあんまり見ない?ひょっとしてMD?えっ消えた?じゃなんなの……mp3?ダウンロード販売?なんなのそれ。なんなの!
ロディマスコンボイのトレーラーを個室シャワーとして使ったりもするぞ!
テープの汚れが気になる女の子なんだ!
身長。カセットボットなのでEZコレクションと同じくらいのサイズです。
白+暗い赤紫の組み合わせがアニメイテッドアーシーとよく似てます。
変形モチーフは音楽用のカセットテープ。
ではフリップサイズ、トランスフォーム!
単純な構造ながら、ツライチ感が気持ちいい変形。
エネミーに比べると簡易クリックが無く、肩パーツなどカッチリしない部分もありますが、しっかりカセットテープになるのは今更ながらトランスフォーマー面白いなと思います。
フリップサイズ、カセットモード! 見ての通りカセットテープになりました。
ロボットモードで武器をとりつけていた穴はテープの巻き取り穴だったんですね。合理的ですばらしいですね。
こちらの面(A面?)のディティールはほとんどシール処理。テープ残量も表現されてます。ちょうど半分ですね。
自分はどちらかといえばCD世代なんですが、周囲と違うことがしたいお年頃には時代に逆らうようにカセットで音楽聴いてましたねw 「俺カセット使ってるんだぜ」とアピールするためにわざわざカセット出してえんぴつでテープ巻き戻したりしてね。そういったノスタルジーに浸れるこのカセットモード、趣深くて大好きです。
裏面。B面ですねw こっちはカセットテープというよりフリップサイズの体でできていることが見てとれます。
実際のカセットテープ(コンパクトカセット)と比べるとこう。
カセットボットやカセットロンを1体も持っていない時期にはレビュー画像などを見ててっきり1/1サイズだと思っていましたが、1/3くらいのサイズです。
聞いた話によると音楽用コンパクトカセットではなく家庭電話の録音用などに使われている『マイクロカセット』にかなりサイズが近いとのこと。
カセット状態でも一応武器をつけておけますw ロボッツインディスガイズ!
なんか両手中指立ててファックユーしてるみたいに見える。
収納状態がこれ。ちなみに上下裏表どうとでも収まるようになってます。どっちでもIN!佐藤君でも山本君でもOKといった感じ。
この状態だと武器はつけられないので武器かケースかどっちかは余剰になります。
セットのツインキャストと。自分はブロードキャストもツインキャストも持っていなかったので、セット売りは新たな玩具に触れられる良い機会となりました。変形の感触がいいので暇なときにガチャガチャ遊んでます。
もちろんフリップサイズはツインキャストに収納が可能!
サイズこそ実際のカセットと違いますがフタを開ける、カセット入れる、カチャンと閉じる、その工程が懐かしくて楽しいですね。
カセットのディティールがシール処理なのはメリットもあって、収納時に窓から覗くと赤いクリアパーツの向こうでカセット表面がメタリックに輝いて見えてとっても綺麗! 写真がヘタなんで画像じゃ表現できていませんが、これは予想していなかった嬉しい仕掛けでした。
ちなみにツインキャストやサウンドブラスターは1度に2つのカセットを収納することができるので、陣営違いますがエネミーとフリップサイズをよく一緒に入れてます。狭い空間でフリップサイズと密着……タカラトミー様!人間がカセットに変形するやつまだですか!?
ツインキャストとなかよし! りぼん! 花とゆめ!
フリップサイズ自体「仲間への友情や好意を隠さずに伝える」というキャラ設定なので、おそらく他の仲間達にも好かれていることでしょう。
ただしこのフリップサイズには秘密が。
右腕のシークレットエンブレムを温めると……
デストロンエンブレムが!!
そう、「潜入工作兵」の名の通り、フリップサイズは実はデストロンが送り込んだスパイなのだ! 女スパイ危機一髪!!
しかも普通のスパイと違うのは、彼女自身にまったく自覚が無いこと。フリップサイズは自分のことを生粋のサイバトロン戦士だと思っており、普段は心から仲間達と仲良くやっているのです。しかし体内には時限プログラムが内蔵されていて、いずれ時が来たとき、彼女はデストロンとして目覚める……という、あまりにも残酷なキャラ設定。
目覚めたあとどうなるのかは描写されていない(そもそも劇中描写のない玩具オリジナルキャラ)ので、完全に別人格として覚醒するのか、記憶などを保ったままかつての仲間達に牙を剥くのか、そういったことはすべてこっちで想像するしかありません。
というわけで想像してみました。
こんな感じでしょうか。どう転んでもバッドエンドですね。
でもなんか熱血主人公が「俺たち仲間じゃないか!生まれがどこだろうとお前はお前だ!」「ウウ…ワタシハ…ワタシハ…」みたいな感じで最終的にフリップサイズが隕石から地球を守って爆発して終わって感動みたいなやつもいいと思います。(何の提案だ)
フリップサイズ(flipsides)の名は、『裏側』や『逆の面』『異なる一面』などの意味。
また『(カセットの)B面』という意味もあります。
恐ろしい本性を仲間にも自分にも隠しており、B面側にシークレットエンブレムを持っているフリップサイズにはまさにぴったりの美しいネーミングです。
フリップサイズのレビューでした。
自分は先に復刻エネミーを触っていてその出来のよさに感動してしまっていた分、フリップサイズは玩具としてはちょっと劣るかなという印象。変形がカッチリしないのと(個体差?)簡易クリックが無く感触はもうひとつといった具合で、期待していたよりかはそうでもなかった感じです。ですがそれは比較したときの話で、単体で見れば見事にカセットテープに変形するのでトランスフォーマーとしての魅力は十二分に詰まっています。
可動はG1金型トイなので基本的に考えられておらず、すべて変形機構を利用してのものですが、動くように作られていない玩具をなんとか無理やりポージングさせるのが好きな自分にとってはすごくいい感じ。工夫しだいで色んなポーズがとれる、いやとれそうでとれない、この按配が絶妙。いや動いてくれたほうがいいんですけどねw
自覚のないスパイという設定も魅力。自分は普段あまりTF玩具の公式設定は重視しておらず好き勝手に遊ぶことが多いんですが、このフリップサイズの設定にはシビれました。TVシナリオ1話分作れそう。
女性型TFとしては、男性TFのリカラーでありながら女性として違和感が少なめなのがすごい。肩幅が広いのにあまりそう見えないのはデザインのマジックでしょうか。裾のような前腕のデザインもかわいらしく、カセットテープ状態も愛らしい。キュートな作りです。
リカラー品は、というかこのフリップサイズが『イジェクト』と『リワインド』のリカラー。またキスぷれにて真っピンクの『ロザンナ』も出ておりそちらはフリップサイズと同じく女性設定。知った当初はロザンナかフリップサイズどっちかでいいから欲しいなあなんて思ってましたがこうして片方手に入れるとせっかくなのでロザンナも…と物欲が出始めるのが怖い怖い。そうなってくるともう1体の女性型カセットロンであるハウルバックなんかも欲しくなってきちゃってお金がいくらあってもたりま千円。女性型カセットロン(カセットボット)ってフリップサイズとロザンナとハウルバックで全部ですよね? 他にもいるよって場合はぜひぜひ教えてください。
では!
(2015/12/28追記:MPロードレイジの説明書ストーリーにてフリップサイズのその後の話がチラリと描かれました)