女性型トランスフォーマーを集めるにあたって「既存の女性キャラのリカラーものは買わない」と強く決めていました。キリがないからです。が、気づいたらコミコンアーシーとかホワイトクロミアに手を出してしまっていました。おかしいな……
それでももう一つ「男キャラのリカラーで女にしてるやつは買わない」とも決めていました。キリがないのもそうですが、女性として設計されていないので「デヘヘヘ!ゲヘヘヘ!」と眺めるには無理があってせいぜい「ゲヘ」くらいしかできないだろうなという理由でした。
が、気づいたらこのミネルバを買っていました。おかしいな……
というわけで今回はミネルバを紹介します!ゲヘヘヘ!
◆トランスフォーマー 超神マスターフォース C-303 ヘッドマスターJr 救急看護戦士 ミネルバ
![01.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20150722/13/ardin0445/96/b9/j/o0600104313373237815.jpg?caw=800)
アニメ『トランスフォーマー 超神マスターフォース』にレギュラーで登場したサイバトロンのヘッドマスターJr、ミネルバです。救急車に変形。1987年発売。88年?みたいです。
冒頭で「男キャラのリカラーで女にしてるやつ」と書きましたがこのミネルバは正確にはそうではなくてナイトビートが後(勘違い。どうもナイトビートのリカラーでミネルバが出たようです。よくわからん!)
ナイトビートの時点で女性に流用することを考えていたのかどうかはわかりませんが、重要なのは開発経緯ではなくおもちゃを買った人間がどう受け止めるかです。
というわけで見てみると、なんていうんでしょうか、さすがに最近のアーシーやストロングアームといった女性キャラよりかは箱ロボ感ありますが、これはこれですごくいい……。アニメ劇中の艶かしいスタイルとはかなり違いますが、この全体的にムカシのオモチャでありつつカラーリングや各部の造形で女性をイメージさせるというスタイルは、幼き日にリカちゃん人形が気になりつつも恥ずかしくて手に取れなかった頃の記憶を呼び起こし、心の奥をきゅっとつかまれたような感覚に陥ります。
一言で言うと、これはこれで超エロイ!
後ろ姿。ふともも裏とふくらはぎはスカスカです。が、そんなことより重要なのは「ケツにパトライトがある」という面ではないでしょうか。ワンステップのストロングアームもケツライトTFでしたが、非常に夢のある構造だと思います。想像してみましょう。ピーポー鳴りながら赤く発光するミネルバのケツを。夢というには眩しすぎる光景です。
横から。ルーフを背負ってボンネットも後ろに回しているので重心がやや後ろ寄りですが、特別倒れやすいというわけでもないです。
顔アップ。美人です。自分はこういった鼻筋が長くてアゴの尖った女性に弱いので大歓喜です。
顔のオレンジ色は全塗装になっておりツヤツヤしてますw 立体的に造形された唇にハイライトが差すのは非常にセクシー!
ヘルメットの上からまたヘルメット被ったような構造ですが白いヘルメットはナースキャップのイメージでしょうか。
とある中古玩具店でショーケース内に陳列されてるのを見て一目惚れし買ってしまったわけですが、嬉しいことに説明書、カード、シールなどの付属品も付いてきました。
シールは貼っちゃおうかなとも考えましたがさすがに若干もったいないのでスキャンしてからシール台紙に印刷して切り取ったものを貼るというチキン戦法をとりました。バイナルテックトラックスのファイヤーパターンシールも貼れてません!
シール未貼り状態はこんな感じでした。これはこれで白衣のような清廉さが前面に出ていていい感じです。
ちなみに胴体やキャップは純白のままですがなぜかヒザ下だけかなり日焼けしてましたw 看護婦に加えて「日焼け跡」という属性まで備えていると考えるとドキドキが止まりません。
付属のカード。玩具とアニメの折衷案みたいなデザインのイラストが描かれてますw 印刷にズレがあって目が疲れるぞ! 昔の本のカラーページとかこういうのよくありましたねw
改めてミネルバ。G1期特有の直立不動な感じはありますが、スタイル自体はスラッとしてていい感じ!
造形面にわかりやすい女性記号は無いんですが、肩幅が比較的狭いのがポイント。それのおかげで女ロボ玩具としてあまり違和感がありません。
胸は左右非対称のデザイン。絶壁ではありますがスリット状のモールドなどもありロボの胴体としての魅力に溢れています。
本来は右胸のあたりにサイバトロンマークのシールを貼るんですがそうすると開閉パネルのようなモールドが見えなくなってしまうので貼ってません。ここの開閉パネルいかにもロボットっぽくて好きなんすよね。初代アニメの「戦士トラックス」でラウルが開けたメガトロンのフタみたいなアレ。ミネルバのここも開くんでしょうかね。中の配電盤を想像するだけでもうごはんですよ要りません。
肩パーツ。結構細かいモールドがあるのに上側のシールは無いのが残念。
腕はもう一発で車のどこになるのかがわかるデザインですが丸みを帯びていてかわいらしい。ドア部分の赤十字シールがキャッチーでいい感じです。
手首にあるヘッドライトもシールなんですが、クリアパーツをマンガ的に表現してあって斬新!
腰周り。わずかにですが腰のくびれもあります。
ふとももは丸みのない角柱状ですが逆にこれはこれで良いものです。レジェンズアーシーなどとはまた違ったベクトルの色気があります。人間の体に似せきれていないからこそのエロさです。
足は構造的に一本足ですが申し訳程度に分割ラインが入ってますw
可動の話!
まず腕が肩から前後に一回転。かなり柔らかめのクリックが45度刻みで入ってます。が、この個体は右腕のクリックが緩くなっていて機能しませんw 特にそれで垂れ下がっちゃうようなこともないですが。
逆に狭めることも可能。ほんのちょっとですがけっこう表情が変わるので嬉しい可動ですw
アクションシーンを演出しようと思ったらもう素立ちパンチしかない!
救急活動を邪魔するカブトムシを粉砕だ!
また手首も変形機構のおかげで90度内側に曲げることが可能! ここも45、90度と柔らかめのクリックが入っていますが、保持のためというよりかは変形時の感触向上のためといった感じ。カクンと曲げるのが気持ちいいですね。
もちろん可動としても使えて、このように腰に手を当てたようなポーズをとれます。
まったくもーしょうがないんだから的な定番ポーズもこなすミネルバ!
こいつぁ幼馴染系ヒロイン枠まったなしだぜ……
首や腰はガッチリ動きませんが、腕と手首のおかげでけっこう色んなポーズとれます。グラビア的に手を頭の後ろで組むポーズも楽々!
ちなみにこの画像でわかりますが胴体の側面はただの赤いプラで、正面以外の場所から見ることは想定されていないような作りになってますw しかしこれを「側面に何も着けていない」と捉えると今日から君もマスターフォースといった感じなのでオススメします。
拳の穴は5mm径になっており、付属の銃を持たせることが可能。
銃はショックブラスターという名で、アニメでは「撃った敵の動きを1分間だけ停止させる」というワギャンの声みたいな効果でした。
背中のルーフに5mm穴があるのでそこに取り付けておくことも可能。
手が5mm径ということで5mm武器ならなんでも持てます。手の穴は貫通しているので逆手に持つことも可能。どこぞの医者から借りてきたカニをフル活用して負傷者を救え!
手首付近にヘッドライトがあるのでこれも武器として活用してたらいいと思います。暗闇での救助活動や敵への目くらましに大活躍だ!
ビークルの特徴をロボットモードで活かして戦うTFいいよね……
脚は基本的には動きませんが、変形機構のおかげでヒザ下を曲げることができます。もちろん左右同時にだ!
戦火から市民を守るミネルバ!
ヒザが曲がってないと腕立て伏せになっちゃうので地味に嬉しい可動ですw
カメラマンA「いいよ~~かっこいいよミネルバちゃん!」
カメラマンB「じゃあその勢いでパネル開いてみよっか!」
ミネルバ「え~~パネルですか~~」
というわけでパネルオープン!!
ミネルバはヘッドマスターJrなので、胸のパネルを開くと能力値のメーターがお目見え。スピード5、攻撃力3、知力7でしょうか。いかにも回復役っぽくて合ってます。
本家のヘッドマスターであればヘッド部分を交換することでそれに応じた能力値が表示される仕組みがあるらしいんですが、彼女はヘッドマスターJrなのでどのヘッドを挿しても能力値は一定とのこと。ギミックとしては本家より薄いんですが、そんなことよりもミネルバの胸パネルが開くという機構がとにかくすばらしい!!
手首可動のおかげで素人投稿風のポーズもできます! 開発者頭おかしい!
ヘッドを外せばメーターも消えます。電源OFFっぽくて楽しいギミックです。もちろん装着(ヘッドオン)すればまたメーターが現れます。
ちなみにSPD/STR/INTの部分はシール。最初から貼ってありました。
開いたパネルの上に色々載せることもできます。負傷者を乗せて治療にあたれ!
動物の治療もするぞ! 劇中でシカの治療もしてましたね。シカのフィギュア持ってないんでもうハタですよ。
食事のための簡易テーブルにもなります。
ダイバーさんに奢ってもらったイベリコ豚丼、いただきます!
また、背中に回していたボンネット部分もこの角度まで上げれば……
ヒューマンアライアンス用の搭乗スペースとして活用できます! キューブリックを座らせると示し合わせたかのようにピタッと入って笑いました。
可動部には緩くクリックがあるのでキューブリックを乗せても下がったりしないのが嬉しいところ。
また尻のルーフを倒せばちょっとしたスペースとして使ったりできます。
ミネルバの尻の内部にいるというのに顔色ひとつ変えずスマホを見るサラリーマンとその息子、ただものではありません。
全部開いてタワーモードだ!
変形の一環ですがナースキャップは着脱可能!
脱ぐと若干小顔な印象に。
バニーガールモードの完成だ~っ!
写真には写ってませんがこの形態だと白レオタードに赤タイツ履いてるようにも見えるので一部の人にはオススメ!
大きさ比較。15cmほどで、近年のデラックスやウォーリアーと比べるとデカい!
さて変形。
ヘッドマスター(Jr)なので頭部が丸ごと分離するという一風変わった変形機構を持ってます。
ミネルバ、トランスフォーム!
頭部以外のミネルバ本体…というか車の部分は非常にシンプルな変形。近年で言うEZ並みに簡単です。
ジョイントをあわせることを意識せずともパーツを適当に動かせばカチャカチャ気持ちよくハマっていってくれるのでストレスなく変形できます。
ミネルバ、ビークルモード! 救急車になりました。
救急車というか、救急車カラーのポルシェですw 患者を収容するスペースは無さそうw 病院へ運ぶための車じゃなく現地で治療するための車として考えればそこまで不自然ではないかも。どうだろ。それはともかくポルシェらしい丸っこいフォルムには愛らしさがあります。
ボンネット部分はリア(ロボのヒザ下)と同じくそこだけ日焼けしてます。日焼け跡属性に磨きがかかる! ボンネットの赤十字マークもシールですが台紙から剥がして貼るのではなく最初から貼られているもの。
マンガ的な表現のヘッドライトシールは遠くからふと見るとすげえリアルに見えるときがあって驚きます。
ロボの肩にあった機械的なモールドはビークルになると窓ガラスの下に移動して見えなくなります。まさに車に擬態(ディスガイズ)したような趣があって大好きな部分のひとつです。
後ろから。リアスポイラーからフェンダーに伸びる赤のラインはシールです。印刷して切り取ったものなのでガタガタですが本物を貼ればもうちょっと綺麗なはずw
モチーフはポルシェ959らしいんですが、尾灯やダクトまできっちり再現してあって芸が細かいです。それだけにシールも塗装も無いのが惜しい!
手首部分にフタが無いのでフロントに四角い穴が開いちゃってますが、ダクトだと思えばなんとかなりますw
感動したのがこのパトライト。
ボンネットの白い成型色と運転席の赤い成型色を活かして、ヒンジ部分をパトライトにしてしまうというめっちゃ合理的なアイデア!
パトライトパーツを造形するコストも塗装のコストも抑えることができる美しい構造だと思います。こういうの大好き!
四輪自動車の女性TFたちと大きさ比較。
左から海外ワンステップストロングアーム、TAVストロングアーム、ミネルバ、レジェンズアーシー、アニメイテッドアーシー。
ビークルではストロングアームと同じくらいでしょうか。車高はストロングアームほど高くないのでわずかに小さく感じますがだいたい同じくらいです。ヒザを折り返している分、ビークルでの収縮率が結構なものになってます。
さて、変形の際に外したヘッドパーツですがこちらも変形します。
完成! マスターフォース・ミネルバ!
これがミネルバの本体です。TF入りたての頃はわけがわかりませんでした。
実はミネルバは純粋なトランスフォーマーではなく人間の少女で、「マスターフォース!」と叫ぶことによりこのスーツ姿に変化、そしてロボットの頭部に変形し、トランステクターと呼ばれる乗り物兼ロボットボディにヘッドオンすることでロボットモードになれる……という複雑なシステムを持ってます。
冒頭のほうで紹介したカードの裏側には、人間としてのミネルバのイラストとプロフィールが載ってます。仲間の似顔絵を描いて大爆笑をさそう……いわゆる画伯的というかはいだしょうこ的なアレなんでしょうか。お姉さん的存在ってのはつまりそういうことなんでしょうか。
顔アップ。さすがに小さすぎる場所なんで、まあその……こういう感じ!
女性型TFというかロボ娘好きの自分にとって、「ミネルバの正体は人間の少女」というのは結構ショッキングな事実でした。今はもう慣れましたがw
またマスターフォースの続編である『トランスフォーマーV』では人間のミネルバと分離し1人の純トランスフォーマーとして活動するミネルバなんていうのも出てきたりするらしいので安心です。(何が)
可動は脚を前に出せるのみ!
その辺に座らせるとなんともいえないかわいらしさがありますw
また、外したナースキャップもまだ活躍。
横のアンテナを外して……
ミネルバがスポッと乗れるシートに! 凹凸を利用してスポッと固定されます。
そしてミネルバの…じゃないわトランステクターのルーフを開き、シートごと運転席に乗せることが可能!
ただこちらは特に固定されず放り込んでおくだけなのがもったいない。
もちろん乗った状態でルーフをきっちり閉じることができます! どこかのプレステも見習ってくれ!
ルーフには小さなジョイントがあり開閉の感触も良好です。
ナースキャップから外したアンテナはショックガンとしてボンネットの3mm穴(正確には違うかも)に装着可能!
ついでにショックブラスターもルーフに装着可能。これで余剰ゼロ!
個人的にボンネットのショックガンはデザイン的にかわいくないのでこのスペースに入れてますw 動きがちなシートも多少ですが固定されます。
残念ながらシート(ナースキャップ)に挿したまま運転席に収納はできません。
それにしてもヘッドマスターって面白い!
自分はもともと完全変形が好きで、「ウイングは外して武器になるぞ」とか「尻尾は外して武器になるぞ」とかはあんまり好きではなく(最近そうでもないですが)、ヘッドマスターに関しても「変形させるのにいちいち頭外して付け替えとかめんどくさそう」と思ってました。が、触ってみて考えを改めました。こりゃいい! 搭乗者を取り出して頭に変形させ、トランステクターを胴体に変形、パネルを開いてからヘッドオン、伸びるメーターを見てからパネルを畳む……一連の流れがこんなに楽しいとは思ってませんでした。
ロボットからビークルにする際も運転席に乗せられるというのがポイント高く、ある意味セルフヒューマンアライアンス的な楽しさがあります。
他のヘッドマスターを持っていないので全体のことはわかりませんがこのミネルバの場合はトランステクターの変形がすごくシンプルで簡単なので、ヘッドの変形を含めても短時間でカチャカチャパカパカはい変形完了! と遊べるのがとっても自分好み。
やっぱり玩具は実際に触って遊んでみないとわかんないですね。
というわけで救急看護戦士ミネルバのレビューでした。
変形玩具としてはすぐ上に書いたとおり。初ヘッドマスター(Jr)ということもあって非常にお気に入りになりました。アンテナ(ショックガン)の付け替えがちょっとめんどくさいですけどねw
女性型TFとしては、全体的に女性的な作りではありませんし艶かしくもないのですがとってもデヘデヘできます。こうなってくるとG1バンブルリデコのグリフとかも欲しくなってくるんで困ります。キリが無い!
最近女性型TF熱がまた高まってきてるんで次もそれでいきます。では。