如是我聞:北海道のお葬式(前編) | 葬儀屋さんの社長のお葬儀ブログ

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地方のお葬式事情「如是我聞」、2回目は
北海道です。

他の都府県にはない特徴がたくさんあります!


●香典に領収証。記帳なし。

びっくりしましたが、葬儀用の領収証も売っているほど、「あたりまえ」の習慣だそうです。
受付で会計担当の人香典袋を受け取ると、目の前で封を解かれ、金額を確認、
そして名前が記入された領収証が発行される
のです。但し書きはもちろん「香典代として」。

香典袋には予め住所、氏名、金額を書いて持って行くので、参列者が改めて記帳をすることはありません。受付の人が香典袋を元に台帳に記入してくれます。



●一般人でも新聞に訃報広告

死亡通知に新聞の訃報広告を利用することが一般的で、
希望すればなんと「訃報の折込チラシ」も入れることができるそうです。
ちなみに最大の地元紙北海道新聞には、
一般人の訃報広告専用のページが
設けられています。


●お葬式は葬儀委員長が仕切る

喪主はお寺との打ち合わせはするものの、雑事の手配はしません。
今は都市部では葬儀屋さんと喪主でというケースも増えていますが
亡くなると葬儀屋さんに連絡し、遺体の搬送をお願いした後は
町内会単位で動き、町内会長さんが葬儀委員長ということが通例だそうです。
(故人が現職の場合は会社関係者が勤める場合も)

参列者へのあいさつも、主に葬儀委員長です。
故人の誕生から没するまでの来歴などを説明しますが、
喪主は横で黙って立っているだけなのだとか。
(もし北海道に住むなら自分史を作っておかないと!かもしれませんね)

通夜振る舞いの炊き出し(食事)や会計などの裏方も町内会の人がしてくれます。
家族葬や密葬はそれらをお断りしなくてはいけないことになるんですね。


東京生まれ・東京育ちの僕には
びっくりすることが多い、北海道のお葬式。
次回に続きます・・。