憂き目

 

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頑なにデイサービス利用を拒む義父。義母の通所にまで口を出し・・・

思えばあの頃が

じいちゃん最後の全盛期。

今も変わらずその性分は健在だけどさ・・・。

家で好きにしていた時とは勝手が違う。

あの頃は何とか思い通りに動いていた身体も

今では他人さまの手を借りなければ

トイレすらもままならず

周囲に合わさざるを得なくなっなった。

素直になったわけじゃないぞ。

致し方なく合わせているだけだ。

どんなに

曲げられなかった心棒も

いつしかクイッと曲げられる時が来る。

それを待ち望んでいたわけではないが

思いがけず

スルッと解放された子世帯は

お陰でやっと取り戻せたフツ―の生活に

戸惑いながらも喜びを見出し始めた。

私のLOVEは誰かの悲しみだったり。

ちょっと前の車のＣＭのフレーズが頭に浮かぶ。

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