不死蝶 ~ フェアリー ~  君の帰る場所 3 | a guardian angel

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スキビ好きな私が無謀にも始めてしまった…

二次創作・ネタバレ・つぶやきを含む妄想ブログです。

当然のことながら、作者さま・出版社さま等とは一切無関係です。

( SIDE キョーコ )


敦賀さんと…カイン兄さんと暮らし始めて2週間が過ぎようとしていた。

1週間前…彼の背中に爪痕を残してしまった私…

翌朝…いつものようになんとかセツカを演じて彼を起こそうとして言われた言葉…

「ごはん食べたら…セツを食べてもいい?」

ドキドキしながら…1日をやり過ごし戻ってきたら…

( ゚-゚)( ゚ロ゚)(( ロ゚)゚((( ロ)~゚ ゚  

「?!」

初めてヒール兄妹としてホテルに来た日と同じ…部屋になってた…。

一つしかないベッド…

に驚いてた私に彼が言った。

「…一緒に眠るのに二つはいらないだろう?」

「なっ!!」

驚愕の余り言葉を失う私に…彼はそっと口付けを落として…

その日のことは…お願いっ聞かないで…///  ( ←ここには書けないから~っ о(ж>▽<)y ☆) 

とにかく…兄さんは…あの日以来…過保護になった気がするっ。


っていうか…正直…敦賀さんがカインを楽しんでるようにしか思えないっ…

私の反応を見て…嬉しそうに笑う彼。

…だけど…BJの撮影のある日は…やっぱり…時折うなされてる…。

そんな日は…私が彼をそっと抱きしめるように眠る…

少しでも彼の苦しみが和らぐように…。

カインとのそんな生活にも慣れてきた頃…

忘れていた…ううん、あえて考えようとしてこなかったことを…

思い出させる人物に遭遇した。


私はBOX-Rの撮影の為にのスタジオに来ていた。

敦賀さんは…ダークムーンの撮影が大詰めを迎えてて…

「今日は…帰りが夜遅くなるから、先に寝てていいよ。」

そう言われてた日だった。

ドラマ撮影の休憩中…いつものように…

役柄のままに盛り上がって話していたら…

…祥子さんに会った。

隣りのスタジオでは歌番が収録されていて…

ちょうどそこへ出入りするアーティストの話で盛り上がっていたところだったから…

私の中のナツが…面白がって声をかけたんだ。

「おはようございます。祥子さん…私…誰だかわかります?」

そう云って…楽しそうに目を細めたナツ…

カオリ達はそんな私をじっとみつめる。

「え…?」

「アイツ…元気にしてます?って聞いたら…わかるかしら?」

驚いて目を見開いた祥子さんが言った。

「?!…ひょっとしてあなた…キョーコちゃん?!」

「正解。…今日は隣りでアイツも仕事なんですか?」

「え…ええ。そうなの…キョーコちゃんはドラマの撮影中?」

「そうですよ?フフ…紹介します。私の親友のカオリにツグミ…それにユミカ。

こちらは…ツグミ、あんたの好きな不破…尚のマネージャーさんよ?」

その言葉に盛り上がるツグミと驚いた顔をしてるカオリ…ユミカは静かに見守ってる。

少し苦笑いを浮かべた祥子さんが…私に聞いてきた。

「キョーコちゃんは…今日は何時まで?」

その言葉にナツが応える。

「さあ?次のシーンが撮れたら…終わりだったかしら?」

そんな私の言葉にツグミが続けて言った。

「隣りのスタジオと終わるの同じくらいになりそうだって…

さっきスタッフが云ってたから…ひょっとしたら生尚を…

いえ、不破さんに会えるかもしれない?!キャーッ ///」

キャーキャー騒いでるツグミとカオリ…を見て…つい冷やかになってしまう私。

そこへドラマスタッフがやってきた。

「キョーコさん達…セットの準備できたから…いいかな?」

スタッフから声を掛けられて…祥子さんにお辞儀をしてその場を後にした。


********


ドラマの撮影が終わって楽屋をでると…もうすっかり夜で…

撮影が長びいたせいで歌番はすでに終了していた。

残念そうに肩を落とすツグミとは対照的にナツ魂の抜けた私はほっとしてた。

ショータローとあれっきり…できれば会いたくない。

電源を落としたままだった携帯も…そのままってわけにはいかない。

あの日…一つのベッドで彼と眠る事になった私に…

実際はほとんど寝かせてもらえなかったんだけど///

渡された紙袋…

そこには新しい携帯が入っていて…

事務所にも、新しい番号伝えてあるから…と耳元で囁かれた。

その時の彼の瞳は…少し怖かった。

ショータローと話してたわけじゃないのに…

誤解だってことも云えないまま…

私は…持っていた携帯の電源を入れることもなく…解約した。


それなのに…カオリ達と別れて…一人ホテルへ向かおうとした私に掛けられた声…。

「キョーコッ…」

ショ…ショータロー?!

私は誰もいないことを確認すると…私の名前を呼んだアイツに近づいていった。

あの日のセツは私じゃない…そう…しらを決め込もうと思った。

いつもの私らしく、文句の一つでも浴びせてやろうと思って近づいたのに…

ショータローが急に倒れるから…

支えた私の手を掴んで…顔を見て安心するような笑顔を見せて…

そのまま意識を失った。

「ショ…ショータロー?!」


今…私はショータローの部屋にいる…。

私の手を離そうとしないショータロー…

急に倒れたショータローを抱えて…祥子さんに連絡を取った私は…祥子さんに任せて帰ろうとした。

だけど…意識を失くしてるはずなのに…しっかりと掴まれたその手に…

祥子さんも苦笑いを浮かべた。

そんな祥子さんに頼まれて…気がつけば、時計の針は…12時を回っていた。

私の手を握って眠るショータロー…久しぶりに見るその寝顔に…手の温もりに

私は…


→ 4話へ続く