手術した左側の胸ははじめ、熱を持っていました。

水も溜まっていて、泣きそうでした。

 

術後だから仕方ないと思っていたら、水は早期に抜け、ゆるゆると時を経て、右側と同じぐらいの温度に。

 

よかった♪なおってきた証拠だね♪

 

でも最近は明らかに右よりも温度が低いのです。

そして放射線による皮膚への影響ではない、内部の異物感やかたさも残ったままです。

 

具体的には、手術したあたりの皮膚が引き攣れ、しわができています。

しわのあたりには固いしこりに感じられる、動かないものが手術直後からあります。

 

「変形」「瘢痕」「癒着」「術後」「しこり」などで検索しても、あまりはっきり書かれている方はいらっしゃいません。

担当医に聞いても「そういう人もいるよねー」。手術しか関心がありません。

 

変化はしょうがないかな、と思っていたら、冷え性撲滅のために通い始めた鍼灸院で言われました。

 

「左側の乳がんは血行不良が原因でなることが多いと思います。ですので血行不良が改善しなければ再発も起こりやすいのです。胸の中の固さは再発でないのなら癒着です。癒着を起こしているのも、血行が悪い証拠です」

 

と言われ、勧められるままに胸部のマッサージを受けたところ、なんと、一回で大きな癒着が取れました♪


術後、辛いことはたくさんありました。一生分の涙を流しました。

でももう二年以上たち、平常運転をしているつもりだったのに、癒着が軽減しただけでものすごく嬉しかったのです。

 

大抵捨てたと思っていたのに、まだ無意識に抱えている荷物があるんですね。

もし癒着で悩んでいる方がいらしたら、マッサージで取れるかもしれませんよ!

 

術後2年半経過して子宮筋腫が発見されました。

鶏卵大の粘膜下筋腫が2つ。1つは有茎で養分を吸収しながら子宮口から出てしまいました。
ウズラの卵大のものが4つ。
核が無数。

症状は、果てしない尿もれと出血です。
出血は「今すぐではないけれど心臓が止まる低値化」といわれる貧血を日々もたらしています。

苦しさや痛みはないのが、かえってなんだか壊れている感を強くさせます。

乳がんの術後2年間、リュープリン注射をしていたのですが、それをやめた事で一気に大きくなったのではないかと推測しています。なんとなくですが。

乳がん術後にホルモン療法をしている方は多いかと思うのですが、その影響による子宮体癌のリスク上昇も考えて、子宮全摘を決めました。

卵巣は取らないので薬はノルバデックスのまま。
薬飲まなくて良くなると言われたら、卵巣もとったかもしれませんが、そうすると別の薬を飲むことになるんだそうです。なんだそうなのかー。

卵巣ガンは卵管から発生することが多いそうで、卵管は取ることになりました。

病を得てから「健康ってありがたい」と思うのは、人生を楽しむ機会を減らしているかもしれません、って、本当に術前の身にろくなこと言わない人がいます。

そうならそうで仕方ないよね。そういう人生なんだもんね。

とりあえず、わたしの病気を全身から集めて、リボンをつけて、その人に宅急便で送る想像を毎日さわやかにしています。

「この人がこの治療を受けたら、受けなかったら、っていう値は得られないんだよ」という乳腺外科の主治医の言葉を思い出します。

わたしの換えの効かない人生なんだもん。生きているんだもん。


乳がんになってから始めたこと。

ホットヨガ。術後5ヶ月。

ジャニオタ。術後10ヶ月。

手芸。ハンドメイド、って言ったほうがいいのかしらん。術後11ヶ月。

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素材を好きに組み合わせるだけなんだけれどね。もともとキラキラしたものは大好きでした。あ、犬の毛がすごい写ってる。

でも行動には至らないっていうか…買うだけでした。

かぞえあげてみたら、いい転換をしているって思えた。

それまでは、仕事ばっかりに夢中でした。

仕事は楽しかったけれど、苦しかったって思います。それがまあ、お金をもらうって事なんだけれど。すごく几帳面に人の言うことに向かい合って、悩んでもいたと思います。

いまのわたし、適度に前向き。

明日はどよーんと落ちたりするけど、いまは前向き!