不動産鑑定士浅井佐知子です
不動産業者は物件を探すとき、「アットホーム」や「レインズ」と言うサイトを利用します。
どちらも会員制です。
特にレインズは不動産の宅建業者じゃないと会員になることはできません。
私は主に、不動産市況や成約価格を調べるのにこれらのサイトを利用しています。
ところで最近、ある変化に気づきました
ここ2週間ばかりのことなのですが、投資用不動産を調べていると、やたら数が多く出回っているのです。
しかも結構いい物件です。人気のエリアで駅から近く、築年数も新しく、利回りもそこそこ・・・
今まではこういう物件は決して市場に出てきませんでした。なぜなら内々で決まってしまうからです。
不動産は不思議なもので、市場に出ない方が、また新しい情報の方が価値が高いとみなされるのです。
なので、不動産の営業マンは必ず、「この物件は市場にまだ出ていない極秘情報です。」と言います。
そして、レインズやアットホームに物件が出てしまうとあまり貴重ではない情報とみなしてしまうのです。
よく考えると、まったくそんなことはないのですが、私も不動産の営業をしているときはそうでした。
話は元に戻って、十分に魅力的な物件(投資用)が市場に出回っています。
何を意味するのかと言うと、内々で成約することが難しくなってきているのです
買い手が様子見をし始めているということでしょうか?
年末にかけて不動産市場がどう変化するか?
そろそろH24年度の路線価の仕事も始まるので、十分なチェックが必要だと思っています。