二種類の人---どちらが偉い? | 100万人の中国語 

100万人の中国語 

田中則明(たなかのりあき)
小田原在住。中国語研究家。

中国語の二つの壁:「四声」と「日本語にない母音子音」

『これ以上解り易く出来ない!中国語』
『”核文字”で もやもやすっきり 中国語文法』
『”核文字”で 中国語文法 総仕上げ』

この世には、二種類の人がいる。


どんな?


・右足からズボンを履く人と

 左足からズボンを履く人


・小銭を拾って喜ぶ人と、

 高額紙幣を拾って喜ぶ人


・電車で座ろうとしない人と、

 電車の空いた座席にまっしぐら

 に向かう人


等等。



『経済思想の巨人達』

(竹内靖雄、新潮文庫)


によれば、この世には、


「市場人間」と「資本主義人間」

がいて、


「資本主義人間」とは、「マネーゲーム」

のプレーヤーで、その他の圧倒的多数

の「市場人間」に比べて少数派だと

いうことだ。


そして、


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生まれながらの「資本主義人間」も

いれば、資本主義が好きになれない

人間もいるのである。


事実、大多数の人間は資本主義の中

で生きていながら第一種の人間に

とどまっており、「資本主義人間」

になっていない。


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なるほど。


周りを見回してみると、私の身近には、

「資本主義人間」

は、見当たらない。


それだけ、私を取り巻く世界は、

「マネー」に無縁ということなのだろう。



しかし、中国の古い言葉に、


「恒産なくして恒心なし。」


というのがある。


「市場人間」でも、マネーゲームでは

ない何事かをなそうとするのであれば、


「恒産」=日々の生活を支えるに足る

      マネー


は必要だ。


ああ、

「一族の誰か」が、「資本主義人間」と

して、「マネー」を稼いでくれれば、

助かるのになあー。


後の祭りだ。