酢酸を摂取すると代謝が上げ、脂肪合成を抑制します | 青山ヒフ科クリニック院長Dr.亀山のオフィシャルブログ

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表参道にある青山ヒフ科クリニック 院長 亀山孝一郎のブログです。

僕は子供のころからすっぱいものが大好きでした。

駄菓子のラムネ、ローグルト、酢の物などなど。

 

今では粉末のビタミンCシナールが大好物です。

毎日納豆と豆腐にはポン酢。

ゴルフをするときには鉄火丼にレモンをかけて鉄火丼カルパッチョです。

 

酢酸のことを調べていたら面白い報告がありました。

僕らが摂取した糖質や脂質は腸内細菌によって代謝され酢酸が常に生じているそうです。

酢酸の受容体であるGPR43は脂肪組織で大量に発現しているそうです。

酢酸が脂肪細胞の受容体に結合すると、活性化されインスリンの作用を選択的に抑制するのだそうです。

 

インスリンの作用とはグルコースや脂肪酸などのエネルギ―を細胞内に取り込んで脂肪として蓄積することです。

それを抑制するので、肥満を防ぐということになるのです。

脂肪細胞にいくはずだったエネルギーは骨格筋で消費され体のエネルギー消費量を増加させるのです。

 

また別の論文では、

酢酸は高エネルギー物質アデノシン3リン酸(ATP)を分解してできるAMPを生じます。

大量のATPはAMPキナーゼ(AMPK)を活性化します。

活性化したAMPKは脂肪酸合成酵素であるアセチルCoAカルボキシラーゼ(ACC)

とコレステロールを合成する酵素でsるHMG-CoAリダクターゼ を抑制して脂質の合成を抑制します。

 

すなわち酢酸は酢酸受容体や脂肪合成酵素に働きかけて脂肪の合成を抑制します。

さらにマウスに餌と一緒に酢酸を投与すると体重増加が抑制される、

基礎代謝が増加して酸素消費量が増加するという報告があります。

 

AMPKというのは運動すると誰でも増加します。

酢酸を摂取するということは運動しなくても運動したのと代謝促進状態にすることなのです。

酢酸は肥満、糖尿病などのメタボリック症候群の予防をするのです。

また納豆に含まれる納豆菌は腸内細菌を増加さzせて、酢酸などの産生を増加させます。

ワインビネガー バルサミコ酢もいいようですね。

 

納豆と酢が好きで生まれてよかったようです。