線状皮膚炎?:診断に苦労した 患者さま  | 青山ヒフ科クリニック院長Dr.亀山のオフィシャルブログ

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表参道にある青山ヒフ科クリニック 院長 亀山孝一郎のブログです。

郊外に出かけ、帰ってきたら突然、足の脛に
多数の線状の発疹ができたと来院されました。

線状にできる皮膚炎といえば「アオバアリガタハネカクシ」という虫が有名です。
この虫は刺して、悪さをするのではなく、ペデリンという体液が皮膚を刺激して
線状の炎症を起こすのです。

線状皮膚炎は通常、線は一本から、二本くらいで、こんなに沢山出ることはありません。
まるで、爪で掻いたようだなあ、と思いながら、患者様に掻きませんでした?
と聞いたところ、「いえ、全く突然できました」とお答えになりました。

抗炎症作用のある外用剤と内服で、症状はすぐ落ち着きました。

その後、患者様の知人と話す機会がありました。
知人には、患者様は最近すねがかゆいので、掻いてしまうことがある 
と話していたそうです。

その話を聞いて、僕は納得しました。
肌を書き壊して生じた炎症、いわゆる「掻き壊し皮膚炎」だったのです。

患者様の言うを、時には疑うことも必要と学ばせていただきました。、
線状皮膚炎について詳しくはこちらをご覧ください。

http://www.jocd.org/disease/disease_21.html