正しい治療かどうかの見極め方 | 細野周作のPANクリニック

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細野クリニックでは、アトピー性皮膚炎、頸や腰の痛み、顎の痛み、頭痛、O脚など、様々な症状を統合医療の観点から治療しています。

骨格条件、栄養条件、メンタルバランスを改善し、健康レベルを上げていきましょう。

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医学では治療効果を判定するために、身体で起きている症状などを客観的な検査を行い、数値化したり画像評価をして評価していくことになる。
患者さんの症状という主観的なものから、身体の身体所見や検査データ、画像所見などより客観的な指標を用いて治療効果を判定していくのだ

整体やカイロなどの医療類似行為に分類される分野では、客観的な検査ができないため、
患者さんの症状だけが施術効果の指標であったり、もう少し訓練を積んだ治療家であれば身体所見などをとり評価してくことになるが、客観性が乏しいと言わざるをえない。

というのは、整体やカイロの施術を受けてきた患者さんの骨格の評価を行うと、
よい施術をうけてきた患者さんのレントゲン写真は、骨格のアライメントが合目的な位置にあり全体として調和がとれているが、そうでない場合は、アライメント異常があり、ひどい場合には人為的と考えざるをえない位置ずれがあることもある。

今回レントゲン写真を2枚供覧してあるが、
以前当院にかかっていて地方へ転勤後、頸の痛みが取れずめまい感なども出現して体調が悪いとのことで7年ぶりに来院された患者さんの写真だ。
上が今回撮影した写真で、下が7年前の写真だ。
上のレントゲン写真をみて、鼻中隔と頸椎に位置関係のズレがあり、また頸椎の棘突起も第5,6頸椎間で不自然な位置ずれがある。
こういった位置づれがある場合は、整体やカイロで頸椎をねじる施術をしてきた場合が多い。
本人に確認すると、地方へ転勤している間、整体へ通い、頸をねじる施術をうけていたとのことだ。
この頸をねじる施術は、スラスト法といってカイロの施術法の流れをくむが、頸椎のスラスト法は熟練した治療家でない場合は治療効果がでることはなく、逆に副作用としての問題のほうが多いため厚生労働省がやってはいけないという通達をだしているほどだ。
頸椎にスラスト法を受けてきた患者さんのレントゲン写真は、動いてほしい関節とは違うところで人為的な位置ずれがおきていることがポイントで、施術後、体感としてはすっきり感が出ているが、頸椎の可動性が逆に低下していることが多い。
体感はよいけれど、骨格のアライメントが悪化し、関節の可動性が低下しているのであれば、治療効果がでているとはいえないだろう。

こういったレントゲンの位置ずれは、スラスト法以外では、顔面矯正のコルギを受けてきた患者さんにも多い。
コルギは小顔にするということでマスコミで取り上げられており芸能人や若い女性に人気のようだが、コルギで何度も施術を受けてきた患者さんの頸椎のレントゲン写真は、棘突起が左右に人為的に位置ずれし、頸椎の可動性が低下していることが多い。
強い力で頭蓋骨に圧をかけることで、関連して動く頸椎に位置ズレが起きるのだろう。
見た目の美容的には若い女性の心をつかんで人気だが、身体によい施術とは言い難いだろう。