「できない」「むり」「むずかしい」は禁句、というお話しです。
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なにか新しいアイディアが提案されたり、大きな目標が示された場合、普通のサラリーマンの示す反応はどうだろうか。
たいてい、まず拒否反応をおこす。
だからその答えは「できない」「むり」「むずかしい」といったたぐいのものとなる。
そうして必ず、これこれしかじかだからという弁明が出てくる。
問題によっては確かに、不可能で無理で困難な場合もあろう。
しかし多くの場合それは、固定観念や惰性や自己防衛反応からくる先入主の現われだといってよい。
後ろ向きの態度がなせるわざである。
たいせつなのは、その問題は、どうすれば解決できるか、どうやったら達成できるかを考える前向きの態度である。
この態度の違いは、あらゆる問題を明と暗に二分してしまう。
その問題をこなす能力があるかどうかなどは二の次だ。
その問題に取り組む態度がどうであるかが、まず問われねばならぬ。
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「清貧と復興 土光敏夫100の言葉」
出町 譲 著
文藝春秋より
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例えば、彼女が欲しい人は、
A「何で俺は彼女ができないんだろう?」という問いかけと、
B「どうしたら彼女が出来るんだろう?」という問いかけ。
例えば、1億円を貯めたい人は、
A、「なんでお金が貯まらないんだろう?」という問いかけと、
B、「どうしたら1億円貯めることができるのだろう?」という問いかけ。
A、B、どちらが上手くいくと思います?
おそらく、Bでしょう。
Aの問いかけからは、ネガティブな答えしか出てこないけど、
Bの問いかけは、ポジティブな答えしか出てこない。
Aは、出来ない理由を考えるけど、
Bは、出来る方法を考える。
良い問いかけをすれば、良い答えが出るようになっています。
出来ない理由を考えて並べ立てても、出来ないことに変わりはなく、自分を守るためのカモフラージュにしかならないけど、
問いかけを変えると見えてくるものです。
まさに明と暗。
明暗の分かれ道はここだったのですね♪
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「魂が震える話」
発行人:けい