習慣的にすべての人間を愛する | 「魂が震える話」ブログ

「魂が震える話」ブログ

成功者の名言、いい話、泣ける話、気付きのブログ。この「魂が震える話」を見て、多くの人が元気になって頂けたら幸いです。


カール・ヒルティの「幸福論」についてのお話しです。


_______



今日私が一つ申し上げたいのは、その『幸福論』の第一巻に「よい習慣」という表題があるのであります。


その中にいくつかの戒めのようなものが書いてあります。


その第四番目に書いてある言葉を、今日は申し上げようと思います。


それは「人間は習慣的にすべての人間を愛することを学ばねばならぬ」ということであります。


どんな犠牲を払っても、また結局はそれが自分自身のためになるのであるが、習慣的に―――これが大事です―――あらゆるすべての人間を愛さねばならない。


果たしてその人間が愛するに値するかどうかということは詮索をせずに。


ということは、人間がよいとか悪いとかいうようなことを正しく批判をすることは難しくてできないのであります。


とかく我々はあの人はよい人だからと、よい人にはよくできますが、悪い人には悪くする、そういうことではいけないのであります。


よいとか悪いとか、そんな吟味は人間には難しくてできないのだから、習慣的にすべての人を愛することをあらゆる犠牲を払って、また自分自身のためにもそれを学ばねばならないという。


そういう一節があるのであります。


_______


平澤 興 講話選集「生きる力 偉人賢人の教え」

平澤 興 著

致知出版社より

http://www.dokusume.net/shop/product/pg154736.html


_______



この本は、本のソムリエとしても有名な「読書のすすめ」清水店長がご紹介していたので手に取りましたが、非常に気づきが多い本で、家宝級でございます♪


教えてもらわなければ出会えなかった本でしたので、清水店長には本当に感謝でいっぱいです。


先ほどのエピソードは、全5巻あるうちの1巻の一番最初にあったお話しで、初っぱなから心を打たれました。


「人間は習慣的にすべての人間を愛することを学ばねばならぬ」


習慣として、


あたりまえの事のように、


すべての人間を愛する。


良い人も悪い人も関係なく、出会う人すべてに愛をもって接する。


万が一嫌なことをされたとしても、その“事”を嫌いになれば良い話で、その“人”はそれでも愛の対象である。


「罪を憎んで人を憎まず」ということです。


習慣として当たり前のようにすることこそ、この言葉の醍醐味なのでしょう。


一日だけ、一瞬だけ、そういう気分になって「すべての人間を愛する」ことはほとんどの人ができますが、


それを習慣化して、いつもその心持ちでいることが如何に難しい事かは想像できます。


だからこそ、この人生で挑戦し、習慣化できる人というのは、有名だろうが無名だろうが関係なく、後光の射すような非凡なる人なのでしょう。


逆に、「愛する」の反対は「憎しみ」ではなく「無関心」だといいます。


誰かが泣いているときや喜んでいるときに、愛を添えられる人がいいですね♪



__________


「魂が震える話」


発行人:けい