“Part1”では、『Lo-D D-800』のゴムベルトを全て交換したけど、
テープカウンター駆動用のゴムベルトは正規品より相当短いサイズの物
しか入手できなかったため、テープカウンターが作動しない問題が発生
しました。 苦し紛れの自作品(改造品)も、いまいちの出来でした。
その後、ネットオークションでゴムベルトの出品を捜してみたら、
いくつか出品されていた中に、ゴムベルトをオーダーメードしてくれる
出品が見つかりました。
角ベルトの場合、太さは0.5mm角から10mm角まで16種類あり、長さは
内径8mmから320mm程度まで1mm単位で指定して注文できる“優れ物”。
(内径8mm~320mmは、折径では約13mm~約502mmに相当)
“Part1”に書いたように、D-800のテープカウンター用ゴムベルトの
長さ(円周相当)をタコ糸で測った結果は『 505mm 』なので、その内径は
円周÷円周率=505mm÷3.14≒『160mm 』となります。
太さは、オリジナル品の残骸をノギスで測った結果『 0.8mm 』でした。
伸び代を考慮して『太さ0.8mm角-内径150mm』と『太さ0.8mm角-内径144mm』
の2種類のゴムベルトを落札しました。
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これが、オークションで入手したオーダーメードのゴムベルト、
2種類、各2本です。
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これは“Part1”で自作(改造)した『太さ1.1mm×約1mm、内径 約115mm』の
ゴムベルトで、太さにムラがあったり、短かすぎて張力が強いためか、
テープカウンターがスムーズに作動しませんでした。
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上がデッキから取り外した自作ゴムベルトで、下はオーダーメードした
『 太さ0.8mm角-内径150mm 』のゴムベルトです。
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新しいゴムベルトをプーリーに装着しました。
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後方から撮影。
適度な張り具合のように思われます。
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デッキの電源を入れて、カセットをセットして「PLAY」レバーで再生開始。
テープカウンターはスムーズに作動するようになりました。
さて、肝心の音の方はどうかな?と、ヘッドホーンのプラグをデッキの
ヘッドホーンジャックに差し込みました。
Rチャンネルの音が非常に小さい!!
出力レベル調整ツマミを、Lチャンネル“5”に対してRチャンネルを
“10”(最大)に合わせて何とかバランスがとれる状態。
しかもRチャンネルだけ音が歪んでいる!
ヘッドホーン出力だけかな?と思い、『LINE OUT』出力をアンプに接続
して試聴してみたら、こちらも同様でした。
但し、VUメーターは出力レベル調整ツマミに関係なく、L、Rとも正常に
作動しました。
外観が綺麗だったので「ゴムベルトの交換だけで復活か」と期待したけど、
少し甘かったようです。 腰を据えて対処する必要がありそうです。
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この続きは“Part3” へ・・・
《参考リンク》
カセットデッキ『 Lo-D D-800 』の修理-Part1
カセットデッキ『 Lo-D D-3500 』の修復 - Part1