レコードプレーヤー『 DENON DP-1700 』の復活 | アナログ三昧、そして時々ディジタルな日々
 先日のCDプレーヤーに続いて今回は、20年以上に渡って
お蔵入り状態になっていたレコードプレーヤー
『 DENON DP-1700 』を復活させました。

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アナログテックのブログ-01
今から34年前(1976年)に購入。
そして1988年、CDプレーヤーの購入に伴って置き場所が
無くなり、この段ボール箱に入れて押し入れの奥に。
その後二度の引っ越しの際には処分する事も考えたけど、
何とか思い留まって保管し続けてきました。

最近、場所と時間に多少ゆとりができた事と、身の回りに
ディジタル技術による音や映像があふれている状況の中で
昔のアナログ機器の音を聴いてみたいという欲求が沸いて
きて、その手始めにこのレコードプレーヤーを復活させる
事にしました。

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アナログテックのブログ-02
箱から取り出した本体とカートリッジ等の付属品です。
箱に納める前によく手入れしなかったためか表面が少し
黒ずんでしまったけど、経過年数の割には綺麗です。

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アナログテックのブログ-03
天板に載っているのはターンテーブルとダストカバーです。

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アナログテックのブログ-04
引っ越しで電源の周波数が50Hzから60Hzに変わったので、
回転速度確認用ストロボスコープの設定変更が必要です。
窓の開いた黒いプレートの取付ビス2本を緩めます。

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アナログテックのブログ-05
プレートを奥の方へずらして“60Hz”の表示をビスの位置に
合わせて固定して、ストロボスコープの設定変更完了です。

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アナログテックのブログ-06
ターンテーブルの裏面です。
縁の底面に設けられた4列の丸い突起がストロボスコープの
同期検出用パターンになっていて、外側の2列が60Hz用で
内側の2列は50Hz用です。
いずれか一方だけが見えるように、2列分の窓が開いた
プレートを移動して電源周波数の変更に対応する仕組みに
なってます。

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アナログテックのブログ-07
ヘッドシェルはプレーヤーの付属品。
カートリッジは品川無線の『 GRACE F-8L 』です。
針は一度交換してから30年以上経っているので、
性能は劣化しているかもしれません。

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アナログテックのブログ-08
本体のモーターシャフトにターンテーブルを載せて、
トーンアームにカートリッジ付きのヘッドシェルと
カウンターウエイトを装着し、ダストカバーを本体に
取り付けて、組み立て完了です。

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アナログテックのブログ-09
正面です。
黒ずんでいたキャビネットは少し磨いたら新品のように?
綺麗になりました。

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アナログテックのブログ-10
ターンテーブルの動作確認です。
電源スイッチ兼用の『スピード選択ノブ』を“ON-33”側に
スライドしてパワーオン。
約22年ぶりにターンテーブルが回転しました。
ストロボスコープを覗きながらSPEEDツマミで微調整して、
LPレコード用の33・1/3回転はOKです。

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アナログテックのブログ-11
同様に、EPレコード用の45回転もOKです。

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アナログテックのブログ-12
カウンターウエイトで針圧をカートリッジの最適針圧に
調整して、アンチスケーティング・ツマミを設定。

ちなみに、GRACE F-8Lの適正針圧は“0.5g~2.5g”なので、
針圧を“1.5g”に設定し、アンチスケーティング・ツマミを
“1.5”の目盛りに合わせました。

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アナログテックのブログ-13
先ず LPレコードの試聴です。
アンプとスピーカーを接続して、ターンテーブルにレコードを
載せてパワーオン、そしてアームリフターで針を降ろしました。

試聴レコードは、何故か あべ静江のファーストアルバム
『みずいろの手紙/コーヒーショップで』(1974年発売?)。
1976年頃に購入した物で、前回聴いたのは30年以上前か!
収録曲は:
 A-1:みずいろの手紙   《阿久 悠 作詞/三木たかし 作曲》
 A-2:バラのささやき   《林 春生 作詞/馬飼野俊一 作曲》
 A-3:恋人たちがいる舗道 《阿久 悠 作詞/三木たかし 作曲》
 A-4:あのひとが帰る朝  《林 春生 作詞/馬飼野俊一 作曲》
 A-5:ひまわり      《阿久 悠 作詞/三木たかし 作曲》
 A-6:さよならを風に乗せて《奥山圭三 作詞・作曲》
 B-1:コーヒーショップで 《阿久 悠 作詞/三木たかし 作曲》
 B-2:恋人たちの季節   《フォーメン 作詞・作曲》
 B-3:倖せの順番     《門間 裕 作詞/ボブ・佐久間 作曲》
 B-4:恋はみずいろ    《漣 健児 作詞/アンドレ・ポップ 作曲》
 B-5:わたしの城下町   《安井かずみ 作詞/平尾昌晃 作曲》
 B-6:誰もいない海    《山口洋子 作詞/内藤法美 作曲》

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アナログテックのブログ-14
針先がレコードの溝をトレースしています。
スピーカーからは、あべ静江さんの透き通った懐かしい歌声が
聞こえてきました。バックの楽器の音も明瞭に再生できてます。

LPレコードの試聴結果は“OK”です。

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アナログテックのブログ-15
次はEPレコード(ドーナツ盤)の試聴です。
試聴レコードは、何故か『ミューテーション・ファクトリー』と
いうグループの『イムジン河』(1971年発売?)。1976年頃に購入。
 A面『イムジン河』 《朴 世永 原詞/高 宗漢 作曲/
            松山 猛 作詞/加藤和彦 編曲》
 B面『リムジンガン』《朴 世永 作詞/李 錦玉 訳詞/
            高 宗漢 作曲/西岡たかし 編曲》
    ・唄:ミューテーション・ファクトリー (松山 猛/平沼義男/芦田雅喜)
    ・サイドメン:西岡たかし ギター フレーテ
           中川イサト ギター
           長野 隆 ベース
    ・ディレクター:北山 修 / ミキサー:松田 宏
    ・録音日:1968.10.20

これは、ザ・フォーク・クルセダーズが歌った『イムジン河』が
政治的配慮?で発売中止、放送自粛になった後、訳詞を変えて
発売されたものらしい。

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アナログテックのブログ-16

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アナログテックのブログ-17

EPレコードの試聴結果も“OK”です。

という事で、特に故障箇所もなく34年前の購入時と同じように
動作してくれました。

<参考サイト>
 DENON Museum>DP-1700
 DENON Museum>Player
 DENON Museum>TOP
 あべ静江オフィシャルプログ「みずいろの手紙」
 あべ静江オフィシャルサイト
 あべ静江-ウィキペディア
 イムジン河-ウィキペディア

-完-