呼友(こゆう) 純米大吟醸 朝日酒造 15~16度 | 目指せ酒仙! 将来の店に置く旨い酒を求めて! 酒日記

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旨いもの大好き! そして、旨い酒大好き! 自宅で呑むのもいいけれど、知らない酒に出会う為に飲み歩いている今日この頃! お店で呑んだ、これは!という酒を、ジャンル問わずに公開していきまっせぇ。

こんばんは、酔っ払い管理人です。


また、少し間が空いてしまいました。
佐賀のお酒を連発しようと思っていたのですが、ちょいと珍しいお酒が手に入り、呑んだのでそちらを書こうとおもいます。


実は、ここでも何度か顔?を出している、株式会社アベンティ  の社長より頂いたお酒です。
お酒をもらうというよりも、いつものようにちょっといいお店がみつかったから一緒に行こう、そんときのおみやげ物でした。
(いやぁ~、日頃から酒好きをアッピ~ルしておくと、旨い酒が自然と集まってくるのです。ありがたや、ありがたや)


いつものように楽しく呑み喰いを・・・と思っていたところ、実はその会合で、先日より物議を醸しだしている、転職の「お誘い」があろうとは・・・ビックリでした!!
色々悩んだり、周囲との調整(主に相方?)がありましたが、来月5月からは「株式会社アベンティ 」にてお世話になろうと思います。
企業の味方ですから、そっちのほうも、よろしくお願い致しますわ。


さて、本日は、そのときに頂いたお酒(誤解の無いように申し上げますが、このお酒に釣られてとか、誘惑されて会社替わるわけではないですからね!念のため。)です。


その名も


呼友(こゆう) 純米大吟醸 朝日酒造 15~16度
呼友 純米大吟醸

千寿 」とか「万寿 」でお馴染みの、朝日酒造のお酒です。
朝日酒造といえば、以前「蔵人秘伝 」というカストリ焼酎を紹介しましたが、ボトルがその焼酎と正に同一の、外見からはその実力ははかれないお酒です。


まずは一口呑んでみた。


吟醸香はそれほど強くなく、どちらかというと控えめ。
しかしながら、上品さを感じます。
舌にのった瞬間は、水のようなスッキリ感なのですが、しばらくすると、口中で香りが膨らみ始め、米の旨味をひかえめに、しかしながら確かな存在感を感じさせてくれます。
そして、特筆すべきはバツグンの切れ!
爽やかな風と共に、かすかな余韻を残しながら、去っていきます。


また、あの味に出会いたい・・・と杯を傾ける頻度が増える、そんなタイプのおさけでした。
しかし、味自体が淡白というか淡麗系なので、物足りないと感じる人もいるかもしれません。
私も、どちらかというと日本酒度低めの甘口のお酒が好きなのですが、この呼友に関しては、そのあっさりとした造りに隠された旨味を感じることができました。
これは、米造りから考えて造られているからだと思います。


このお酒が淡白で、よくわからないと言う人には、呑み比べをお勧めします。
それこそ、同じ朝日酒造の「千寿 」「万寿 」あたりと呑み比べると、その差は歴然。
他のお酒が少し固く感じるのではないでしょうか。
それほど繊細に造られていると感じました。


さて、この「呼友 」、一般的にはほとんど流通していないようです。
それもそのはず。
この呼友を扱う販売店は、朝日酒造主催の勉強会「久保田塾」を卒業した全国で95名の「呼友会」メンバーのみだそうです。
その塾では、原料の米を造るところから、ほんとに最初の最初からで、田植えなども皆で行うような集まりのメンバーしか扱うことができないのだそうです。
社長は、新潟に旅行の際に立ち寄った酒販店がたまたま「呼友会」のメンバーだったそうで、そこの店主と話しをして、私にこれをお土産として購入したと、こんな経緯だったそうです。(いやぁ、ほんとに、お酒が集まってくるこの環境に感謝ですわ)


原料米は、農薬や肥料をほとんど使わない、減肥栽培で育てています。
収穫は減るそうですが、酒造りに最適な品質の米が取れる栽培方法で、雑草や害虫の駆除には、水田に放った合鴨達が活躍するのだそうです。
その、原料米は「五百万石」。
精米歩合の限界は50%と言われていて、これ以上磨くと米がひび割れるのだそう。
しかし、減肥栽培で造ったお米は45%まで磨くことが可能で、もちろん、呼友も45%精米の純米大吟醸なんですね。
日本酒度は+3。
酸度は1.4というデータです。


社長は私好みの酒ではないかもしれないけど、話題の為に呑んでね。
と話してましたが、いやいや、造りをしっかりしているお酒は、好みとかそんな以前の問題で、美味しいです。
美味しいものは美味しいんです。
これからも、こんな酒に出会える人生でありたいなぁ・・・。


今日はこのへんで。