こんにちは、酔っ払い管理人です!
自宅から、一駅離れたところに、面白い店を見つけました。
その名も「藤木商店」。
なんと、管理人の私と同じ苗字。
店前に吊るしてある枯れた杉玉。
こりゃ、入るしかないでしょう。
そのお店は、熊本推し。
熊本の馬刺し、熊本の日本酒、熊本の焼酎。
熊本名産のつまみがいっぱい。
ま、他の地域の酒やつまみもあったりしますが、熊本色は強かったですね。
で、メニューが、マニュアルみたいです。
いろんな伝えたいことが山ほどあるらしく、ひとつの読みものみたいになってます。
賛否両論あると思いますが、私は大好きです。
これ読みながら楽しめるのって、いいですね。
その中で、「おすすめの辛口下さい!はもう古い?!」 というフレーズが。
辛口と言えばOKという風潮に嫌気のさしている、酔っ払い管理人。
刺さりましたよ、このフレーズ。
日本酒に大期待です。
さてさて、熊本の日本酒が置いてあります。
熊本は九州の中でも米どころですが、米焼酎のイメージが強く、日本酒はあまり知られていない、というか、私もあんまり知らないです。
聞くと、県内に9蔵あるとのこと。「しか」なのか「も」なのかは感覚次第ですが。。。。。
さて、その中でも、ちょっと重めのパンチ力のあるタイプをお願いしました。
小国蔵一本〆 純米吟醸 全量槽ふくろ搾り 15度
「おぐにくら いっぽんじめ」 と読みます。
「小国」は醸している河津酒造がある地名、阿蘇郡小国町のこと。
阿蘇山の北に位置し、寒暖差の激しい土地だそう。米作に適していますね。
「一本〆」は酒米の品種です。
新潟で開発された品種で、「五百万石」を母、「豊盃」を父として開発されたそうです。
そういえば、新潟の高千代酒造さんも、一本〆を使ったお酒を醸していますね。
で、どうやら、酒米生産については、地元の農家の方と提携をしているらしく、裏のラベルに生産者8名のお名前が刻まれています。
まずは香りをかいでみる。
米のしっかりとした旨味と甘味を感じる薫り。
一口呑んでみた。
しっかりとした旨味、温度帯ですこし控えめな甘味。
最近、米の甘味を表現しすぎると、甘口と思われる節があるのですが、どちらかというと辛口の部類です。
最初の口当たりはやわらかく、そのあと口中でじわじわと広がっていきます。
そして・・・長い、フィニッシュが長い。
じっくり口の中に残る味わいは、次の料理や和らぎ水を運ぶまで続きます。
キレがない、と言う人もいるかもしれません。
違います。この酒は「余韻を楽しむ酒」 と言えるでしょう。
つまみと合わせながら、一口運ぶ。
余韻を楽しみながら、次の料理を考え、口に運ぶ。
がぶ飲みするのではなく、ひとつひとつの動作を楽しみながら、呑む酒ではないかと思う。
馬刺しには当然相性抜群で、後は、、、、からしレンコン、ひともんじグルグル・・・あ、熊本の名産品にことごとくベストマッチするお酒ですね。
こちら、小国の河津酒造さんは、全てのお酒を、全量槽ふくろ搾り という搾り方で造っているそうです。
圧搾機という機械圧でお酒を搾るのではなく、自然の圧で搾るやり方。
日本酒の現役を布の袋に詰め、槽(ふね)の中に袋を積み重ねて、ゆっくりと酒が搾られていくのを待ちます。
時間がかかりますが、かける圧力がゆるいので、お酒は雑味の少ない、柔らかな味わいに仕上がります。
この河津酒造さん、他にもいろんなお酒を造っていますね。
花雪、秋水、七歩蛇。
それぞれに特徴あって、美味しそうです。
ちょっと掘り下げて呑んでみようかな。