３．１１
毎年その日の事をお客様とお話します。
あの日は金曜日
お勤めの人は大体が会社に居て
何時間も歩いて帰ったり帰宅困難になって
会社で一夜を明かしたりと
聞きます。
私は夕方からの仕事で
居酒屋に出勤する仕度をしていました。
だからひとりで家に居ました。
この辺りに住んでいる人たちの話では
それほど被害はなかったようですが
我が家は揺れの方向の影響か上のものが
色々と落ちて(耐震の準備不足でした)
招き猫たちが沢山割れてしまいました。
この子は靖国猫。雨ねこ。の主です。
写真ではわかりにくいですが
顔の左側がパックリ割れて痛々しい姿でした。
この子たちは名古屋の大須の骨董市で買って
いつも一緒にいます。
クロは少しおまけしてと言ったらダメと返され
そのまま抱っこして買った猫。
伊万里ちゃんは沢山いた招き猫の中から
気に入って買った猫。
本来は左手あげた相方が居たらしく生き別れ状態
いつか相方に出会うことが出来ます様にと
連れて帰りました。
この子たちも棚から落ちてしまいました。
が、あの高さから落ちて皆んな割れているのに
伊万里ちゃんは無傷！下に割れたクロが居ました。
伊万里ちゃんをかばったんだねクロ
そんな風に見えました。
１番酷い割れ方したのは
この子
ブラックジャックみたいになってます。
カウンターに座って目につく招き猫
御札の前に居る３匹の招き猫たち
大きい猫と一緒に神棚を守っています。
よーく見ると、真ん中の子は少し小さく両手をあげています。
バンザイは招き猫にとってはあまり良くなくて
お手上げの意味ですが、この子には意味があって
３．１１の日に割れた全ての招き猫たちの破片を
この破片はこの子の、この破片はこっちと集めて
捨てられず何も出来ずに持っていたのを
家族が時間をかけて修復してくれました。
全部できた後に見つからなかった片足を発見！
なんと片足から全体を復元してくれたのです。
色や模様を似せても３匹目の手は右も左も
既に居るので両手あげとなったのです。
お客様によく聞かれるので
この際３．１１の番外編として
おはなし
させていただきました。
招き猫一匹一匹にストーリーあり！