4年半ほど前の2011年10月19日(水曜日)の、夜が明ける少し前に、当時住んでいましたアパートが、隣人の失火により全焼するという出来事が、ありました。たまたま、JR横須賀線の始発電車に乗るために、既に目を覚ましていたので、今、生き続けております。が、火災発生時に睡眠中で目を覚ましていなければ、多量の一酸化炭素を一気に吸い込み、そのまま目を覚ますことなく、埋火葬許可証が交付される前に、遺体の燃焼が済んでしまうところでした。
僕は、この出来事が起こる前から、使用する家電製品の絞り込みを進めていたのですが、この出来事があってから、更に思い切って、使用する家電製品を絞り込んできました。家電製品を、照明、空調、調理、洗濯、情報の五つの製品群に分類し、各製品群ごとに、使用する機器を、可能な限り減らしてきました。
(照明)据付けの照明器具、自転車用の懐中電灯
(空調)扇風機
(調理)卓上型IH調理器、炊飯器、電気ケトル
(洗濯)2槽式洗濯機、アイロン
(情報)パソコン、タブレット、携帯電話機、プリンタ、DVDドライブ、モデム、ルータ、イヤホン
現在、使用している機器は、上記の製品のみです。現在、扇風機の不使用を検討しています。コーヒーメーカーは使わず、電気ケトルで湯を沸かしハンドドリップしています。トースターは使わず、食パンを食べるときは、フレンチトーストを作ります。電子レンジは使わずに、自然の恵みである食事をいただきたいならば、否が応でも、鍋釜、包丁を使わざるを得ないようにしています。
故意に、つまり、意識して、軽めの抑制装置(limiter)を生活の中に組み込んでいるのですが、このようにしていれば、二段腹、三段腹になる可能性(risk)は、自ずから、下がるのではないでしょうか。
僕は、別段、何かを我慢して、または、何かに耐えて、そうしている訳ではありません。「そうするほうが、森羅万象との親和性がより高い」と感じているから、そうしています。森羅万象との親和性が高ければ、結果的に、自由度が高くなります。考え方は、「オッカムのかみそり(Occam's razor)」のそれと、全く同じです。
あの地震、あの深刻な原子力事故(major accident)から、5年。僕は、未だ、電気を「湯水のごとく」使う気にはなれません。
神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則