*サウジアラビア、アラブ首長国連邦、イラン、カタール、クウェート
上記全て、ペルシャ湾に面する国であるが、思いつくままに、ペルシャ湾に面する国を書き並べた訳ではない。日本の直近の原油輸入相手国を、輸入量の多い順に5か国書き並べたら、たまたま、全てホルムズ海峡より湾奥にある国が、並んだだけである(経産省発表の石油統計速報による)。因みに、6番目は、インドネシアである。
イランは「ホルムズ海峡の封鎖」を、過去において幾度となく、脅し文句として使ってきた。核兵器の開発が疑われるイランに対して、核保有国が「イランよ、お前は核兵器を持ってはならない」と言うことは、我欲むき出しの身勝手な言動である。
兵器とは、軍隊が敵の軍隊と戦うときに使用する武器のことである。核兵器は、敵の軍隊と戦うときに使用する武器ではなく、敵国に住む人々を、戦闘員と非戦闘員の区別なく一気に殺戮し、町ごと、小国であれば国ごと、破壊し尽くすための道具である。なので、私は、核兵器は「兵器」ではなく、大量殺人のための道具であると考えている。
イランが核兵器を開発しているとすれば、動機は、イスラエルという小国を国ごと破壊し尽くすことだろう。安全保障上の重大な危機である。
日本はアジアの国である。今はまさに、外相を中東に送り込み、活発に中東外交を行うべきときであるが、今の日本には素人さん大臣しかいない。玄人大臣がいない。
神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則