TNP(ティーエンピィ)、低燃費のことだそうです。日本語だし、短くなっていないけど、かっこいいそうです。たいていの日本人は、「彼の地の者より我が方が、全ての面で必ず優れている」という、選民思想に似た思い込みは持っていないと、私は思う。
漢民族の文字を学び、それに大和言葉を当てはめて訓読みとし、漢字の原音は、音読みとして日本語に取り入れた。
明治以後は、英語やドイツ語から多くの単語を取り入れて、訳語を創ったり、発音をそのまま片仮名で表記したりしてきた。学ぶべきものが外国語で書かれていれば、日本人は、ぼろぼろになるまで辞書を使い、新しい知識や情報の吸収に努めてきた。
どうやら、TPPと呼ぶらしい。今度は、GATTやWTOではないらしい。名は体を表すというが、どんどん表さなくなっている。関税及び貿易に関する総合的な協定、世界貿易機関。まあ、何となく、名は体を表している。
Treaty of Pro-Partiality(不公平推進協定)ではなく、
Treaty of Political Pressure(政治的圧力協定)でもなく、
Trans-Pacific Partnership。
あえて日本語に置き換えるなら、太平洋越しの協力関係。
Agreementと言わず、Partnershipと言う。関税とか貿易という言葉を使わず、耳触りの良い言葉を並べる。異論を唱える人を少しでも減らそうということなのか。経済小国が集まって発足した当初は、そういう意図はなかったのだろうけど、最大の経済大国が参加し推進している姿を見ると、ひねくれ者の私は、奥にそういうものが潜んでいるように感じてしまう。
もちろん、TNP(ティーエンピィ)には、なんら、そういうものを感じない。言葉遊びをして文章が長くなってしまい、申し訳ないです。きょうは、ここまでにします。