中国のPM2.5は平年並みなのに これがマスコミの世論誘導 | 一日一回脱原発 & デモ情報in大阪

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大きなことはできません。でも一日一回、小さなことでも脱原発に役立つことをしよう。そういう思いを込めてタイトルをつけました。脱原発デモ・イベント情報と、原発&放射能に関するお役立ち情報を掲載します。

多くの市民の大反対を押し切って、2月1日に大阪でガレキ焼却が開始される直前、いきなり中国の大気汚染によって生じたPM2.5の問題が大手メディアで一斉に取り上げられました。


この記事を目にした時とっさに思ったのは、「なるほどそう来たか~。敵もあなどれん」でした。

よくもまあ、これだけ悪知恵が働くものだと正直感心しました。こんな戦略をいったい誰が考えるのだか。


マスコミなんてものは、普通にウソをつくものだということは、福島原発の事故以来多くの人が実感していることだと思います。だいたい各メディアが一斉に特定の出来事を取り上げ始めたら、そこには何か裏があると思った方がいい。たとえばそれが世間を騒がした何かの出来事で、その報道自体にウソはなかったとしても、その裏にはその出来事によって覆い隠したい何か別の重大な事実が隠されているかもしれない。


中国のPM2.5問題の報道を目にした時から、これは絶対に大阪でのがれき焼却による大気汚染をごまかすためのマスコミの世論誘導に違いないと思っていましたが、そのことを証明する資料がない、というか詳しく調べるだけの余裕がなく、いつも興味深いニュースを掲載してくださっている有名ブログ「正しい情報を探すブログ 」の管理者の方に、これはごまかしに違いないから、ぜひとも調べてブログに掲載してください!とお願いしたりしていました。


この件に関しては、上記「正しい情報を探すブログ 」でも(わたしがお願いするまでもなく)、取り上げてくださいました。⇒何故、今頃騒ぐのか?PM2.5の測定値は10年前から大して変化していない!中国大気汚染問題 


さらに、こちらは2月18日の産経新聞の記事。もうご存知の方も多いと思いますが、中国の大気汚染によるPM2.5の問題は、今に始まったことではないと明確に書かれています。

 ↓  ↓  ↓
「大気汚染物質PM2・5、中国からの飛来量は平年並み「冷静な対応を」」

産経新聞  2月18日(月)12時50分配信

中国に深刻な大気汚染をもたらしている有害な微小粒子状物質「PM2・5」が日本各地に飛来し、健康への不安が高まっている。だが、実は日本への飛来は10年以上前に始まっており、今冬も平年並みの見通しだ。呼吸器などに持病がある人は注意が必要との指摘もあるが、直ちに悪影響はなく、専門家は冷静な対応を呼び掛けている。(伊藤壽一郎)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130218-00000526-san-soci

(記事全文ブログ記事の終わりに転載しています)

この記事を掲載したのが産経新聞だというのも、おもしろいというか意外という感じがしますね。ただし


■微小な粒子状物質(産経新聞の記事の続き)
 PM2・5は特定の物質の名称ではなく、大気中に浮遊する粒子状物質(PM)のうち、直径2・5マイクロメートル(マイクロは100万分の1)以下の総称だ。ディーゼル車や工場の排ガスに含まれるすす成分が代表格で、硫黄酸化物や窒素酸化物など多様な物質を含む。(転載ここまで)

これは適切な説明ではないと思います。

PM2.5を生じさせるのは、ディーゼルや工場の排ガスだけではありません。日本全国のどこにでもある焼却炉もPM2.5を生じさせる大きな要因です。

焼却炉問題に詳しい山本節子さんは、石原前東京都知事がかつてディーゼル車規制を行ったのは、焼却炉によるPM2.5の汚染問題をごまかすためだったと講演会の中で述べています。 ※1

多くの日本人は、焼却炉はあって当たり前くらいの感覚だと思います。ところが実際は、有害物質を排出する焼却炉がこんなにたくさんあるのは日本だけで、日本にはなんと世界の3分の2もの焼却炉があるそうです。それだけでも異常なのに、そこでさらに放射能に汚染されたがれきを焼却しようというのですから、この異常さは、もう海外では信じがたいレベルに達していると思います。


中国の大気汚染の問題自体は嘘の報道ではありません。だからもしかすると個別の記者は、さほど深く考えず、これが正しい報道と信じてPM2.5の記事を書いているのかもしれません。そのあたりは実際に取材にあたっている記者さんに一度詳しく聞いてみたいものです。


けれども中国の大気汚染が今にはじまったことではないことに一切触れず、このタイミングで一斉に取り上げるのは明らかに意図的なごまかしです。日本では、何か政府がごまかしたいと考える重大事件がおこるたびに、こういう世論誘導がほぼすべてのマスコミで一斉に行われるシステムになっています。これは今に始まったことではありませんが、いったいどこからどういう指令が下って(そもそも明確な指令などあるのかどうか?)、国を挙げての世論誘導が可能になるのか、いつも不思議に思います。

(2012年3月頃、がれきの広域処理を被災地支援として大々的に世論に訴える「絆キャンペーン」が行われたときは、政府が30億とも40億円ともいわれる広告宣伝費を使って(復興予算)、マスコミによる世論誘導を行いました。マスコミが国民の道徳感や正義感や愛国心に訴える記事を流した時は、たいてい裏があると思った方がいいですね)


ちなみに、市民の大反対を押し切ってがれきの受け入れを強行した橋下大阪市長は、この中国の大気汚染の記事をしっかり利用しているようです。

橋下氏のツイートより↓


橋下徹 @t_ishin

しっかり新聞読んで下さい。発生源は中国です RT @CHLion_hirobaby :私は此花区のわりと近くに勤務先があるのですが昨日あたりから目が痒くてくしゃみが止まりません。喉も痛いです。瓦礫焼却によるPM2.5の大量発生によるものだと思います。とても、苦しいです、助けて下さい

https://twitter.com/t_ishin/status/297498158802538496


詳しくはこちらのブログ⇒大メディア及び橋下市長のPM2・5中国だけ由来説の誤報の可能性



ともあれ、マスコミの大嘘を知ってしまったわたしたちは、こういう記事を黙って見過ごしてはいけないと思います。真実を報道するように多くの人が声をあげ、マスコミにプレッシャーをかけましょう。

 ↓  ↓  ↓
【マスコミ意見送付先一覧】

<新聞各社>
読売新聞 意見
http://info.yomiuri.co.jp/contact/
朝日新聞 意見 https://se01.asahi.com/reference/form.html
毎日新聞 意見 https://form.mainichi.co.jp/toiawase/index.html
日経新聞 意見 https://sch.nikkei.co.jp/nikkeinet/

<テレビ局 テレビ局 >

テレビ朝日意見http://www.tv-asahi.co.jp/contact/
報道ステーションご意見http://www.tv-asahi.co.jp/hst/opinion/form.html
モーニンバードあなたの声をお聞かせ下さいhttp://www.tv-asahi.co.jp/m-bird/pop/index.html
モーニングバードそもそも総研たまぺディアみなさんのニュースの疑問を募集しますhttp://www.tv-asahi.co.jp/m-bird/pop/somosomo.html
モーニングバードじっくリサーチ調べて欲しい事はこちらからhttp://www.tv-asahi.co.jp/m-bird/pop/karakuri.html
TBSご意見・ご感想・要望https://cgi.tbs.co.jp/ppshw/contact/0030/enquete.do
みのもんたの朝ズバッ!ご意見募集http://www.tbs.co.jp/asazuba/post/
NEWS23X情報提供・ご意見http://www.tbs.co.jp/news23x/confirm/
報道特集情報募集お問い合わせhttp://www.tbs.co.jp/houtoku/want/
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とくダネ!情報募集欄ありhttp://www.fujitv.co.jp/tokudane/index.html

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ミヤネ屋番組へのご意見http://www.ytv.co.jp/miyaneya/goiken/
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バンキシャ情報・ご意見ご要望https://app.ntv.co.jp/myntv/sys/enquete/input/?enquete_id=133#__utma=1.484702754.1356265820.1356265820.1356265820.1&__utmb=1.11.9.1356266347428&__utmc=1&__utmx=-&__utmz=1.1356265820.1.1.utmcsr=google|utmccn=%28organic%29|utmcmd=organic|utmctr=%28not%20provided%29&__utmv=-&__utmk=20876600



※1 山本節子さんの講演会まとめはこちら ⇒ 山本節子講演『がれき焼却で、なにがおきるのか』PM2.5の危険性を知ろう



産経新聞記事全文転載 

2月18日(月)12時50分配信

 中国に深刻な大気汚染をもたらしている有害な微小粒子状物質「PM2・5」が日本各地に飛来し、健康への不安が高まっている。だが、実は日本への飛来は10年以上前に始まっており、今冬も平年並みの見通しだ。呼吸器などに持病がある人は注意が必要との指摘もあるが、直ちに悪影響はなく、専門家は冷静な対応を呼び掛けている。(伊藤壽一郎)


■微小な粒子状物質
 PM2・5は特定の物質の名称ではなく、大気中に浮遊する粒子状物質(PM)のうち、直径2・5マイクロメートル(マイクロは100万分の1)以下の総称だ。ディーゼル車や工場の排ガスに含まれるすす成分が代表格で、硫黄酸化物や窒素酸化物など多様な物質を含む。

 直径は髪の毛の太さの30分の1程度と極めて小さく、普通のマスクでは防げない。肺の毛細血管に入り込むと、呼吸器だけでなく循環器系に悪影響を及ぼす可能性がある。日本では大気1立方メートル当たり日平均35マイクログラム以下、年平均15マイクログラム以下の環境基準が定められている。

 中国は急速な工業化が進んでいる上、今冬は寒さが厳しく石炭暖房の利用が急増し、北部を中心に大気汚染が過去最悪レベルに。一時、大気1立方メートル当たり900マイクログラムに達した北京市では、住民に外出自粛を呼び掛ける事態に陥った。

 日本でも今年に入って、九州から北海道までの各地で日平均基準を超える濃度が相次いで検出された。中国に近い福岡県では「大丈夫なのか」「どう対応すればいいか」など、住民から1日30件以上の問い合わせが県環境保全課に寄せられている。

 ■10年以上前から飛来

 こうした状況について、九州大の竹村俊彦准教授(大気環境学)は「PM2・5の飛来は10年以上前から知られており、今に始まったことではない。冷静に対応すべきだ」と指摘する。

 中国で発生したPM2・5は、冬の冷たい空気がふたの役割をして、あまり上空へ拡散せず、高度千メートル程度までの安定した大気層に滞留する。北京市が日中でも薄暗いのはこのためだ。

 この大気層は気象条件に応じて日本へ移動する。顕著なのは3~6月で、東へ向かう春の移動性高気圧に運ばれてやって来る。北西の風が吹く冬場は時々来る程度で、南風が多い夏場は一番少ない。

 竹村准教授は2007年から、この飛来メカニズムを中国の化石燃料の消費量の推定値と気象条件に基づく拡散シミュレーションで解明。PM2・5がほぼ日本全域に到達することも指摘していた。

 国内での急激な不安の高まりについては「PM2・5が一般に知られていない中で、中国の汚染状況がショッキングに伝えられたためだろう」と話す。

 日本のPM2・5の環境基準が定められたのは09年。これを受けて各都道府県で観測システムの整備が始まったが、実際の観測は“最前線”の福岡県でも11年度から。全国的には、ほとんど知られていない存在だった。

 ■高濃度で「警報」も

 竹村准教授によると、日本へ飛来するPM2・5は通常、移動途中で海に落下するなどして、濃度は中国の10分の1程度に薄まるという。中国の濃度が過去最悪になったとしても、海への落下の増加などで、日本の濃度が比例して増えることはなく、「今年も平年並みではないか」とみている。

 11年度から今冬までの福岡市の観測データを見ても、同市西区元岡で環境基準を超えた日数は、昨年を大きく上回っているわけではない。

 健康への影響について、環境省大気環境課は「今のところ各地で基準値を超えるのは一時的なもので、長期間は継続していないため、直ちに影響はない」との見解を示している。

 ただ、影響がないのはあくまで健康な人で、呼吸器や循環器に疾患がある人は、濃度が高い日の外出を控えるなどの注意が必要との指摘もある。このため環境省は13日、専門家による検討会を急遽(きゅうきょ)設置。濃度が高い日は「警報」を出すことなどを検討しており、月内にも今後の対応方針を打ち出す計画だ。




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