近年とみに、マスコミが流すニュースで「ポピュリズム」なる言葉が盛んに使われている。

 

欧州の移民規制やEU・ユーロを拒否する主張を行う政党や

トランプやサンダースなどのように、大衆の社会的不満に基づいて支持を

訴える場合、ポピュリズム的と定義されるようだ。

 

もちろんマスコミはポピュリズムを批判的な意味で使用している。

 

マスコミが使用するポピュリズムとは大衆迎合主義、ということを指している。

 

しかし、本来のポピュリズムとは以下のブログにあるように人民主権を

意味する言葉である。

 

 

 

(バカ国民帝国日本の滅亡より転載)

 

ポピュリズムとは、通常、人民主権、民本主義、民主主義を指すことばだ。

 

個人の自由と平等を尊重し、”社会契約”によって法を結ぶ政治である。

 

 

ところが、サルたちはこれを「全体主義」だと思い込んでいるし、

 

「衆愚政治」の意味で、「ポピュリズム」ということばを誤って用いている。

 

<中略>

 

人の子たちよ…

 

ポピュリストであることに誇りをもて…

 

 

グローバリスト(帝国主義者、新自由主義者)であることを

 

恥とせよ!

 

(転載終了)

 

 

確かにポピュリズムの語源を調べてみれば、以下に記載されている言葉に起源を発している。

 

 

 

(日本大百科全書(ニッポニカ)の解説より転載開始)

 

ラテン語の「ポプルス(人々、人民)」が語源である。

もともとは19世紀末にアメリカ南西部で農民層を中心に結党され、

民主化、景気対策、土地所有制限、大企業の寡占防止、所得再分配、

貧富の差是正などを要求した人民党(People's Party、Populist Party)の政治運動をさす。

 

(転載終了)

 

上記の政治運動の内容は誠に立派なものであり、市民のための政治を

心がけるならば、当然行うべき政策である。

 

この格差社会が急拡大しているときに、一般市民が不満を持ち、

その是正を掲げる政治家を選ぶのは健全なことだ。

 

ところがこのポピュリズムが現在のマスコミでは否定的な意味で用いられている。

 

マスコミなどの国際銀行権力の体制を擁護する

層に好んで使われている言葉なのだ。

 

つまり、TPPに象徴されるように、国民主権、人民主権を否定し、

国際銀行権力・多国籍企業の主権のための社会を創ることに

反対する勢力を「ポピュリズム」と呼び批判しているのである。

 

それは言葉の意味では間違っていない。

 

現在の世界で起こっているのは、帝国主義(多国籍企業グローバリズム)と

人民主義(ポピュリズム)との対決なのである。

 

そして市民主権を実現したいならばポピュリズムになることこそが、

必要なのだ。

 

 

 

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