アカデミー同期のレイチェルとランチをした。
あ。
レイチェルは生粋の日本人。
豊城 礼（とよき れい）のこと。
会ってすぐ「行きたいところがある」と、
天野を先導してぐいぐい進むレイチェル。
なんて頼もしいんだ！
なぁんで思って着いた場所は…
そう。
『不思議の国のアリス』の世界をモチーフにした可愛いお店。
店員さんはアリスだし。
メニューは注文するのに戸惑うくらい可愛いネーミングだし。
お皿にはトランプの模様が描かれているし。
全て可愛いサイズだからなのか…
自分がかなりの巨人に思えたよ。
まぁ。
自分では絶対にチョイスしないお店だったから、
珍しい良い経験が出来たわ。
ありがとうレイチェル。
これは、天野の中では珍しくもなんともない光景。
「上からマリコ」ならぬ「下からワンコ」。
人が仰向けに寝転がると、
普通に上に乗ってくる我が家の殿。
なんだろね。
つい昨日、自分のことを巨人だと思った人間が、
家の中じゃ愛犬の下敷きになっているんだから。
人って置かれた状況で、色々変わるものよね。
月を跨いで、またひとつ学んだわ。