前回のつづきです。
ことばの遅れのある息子ヒルマ(4歳)が、初めて言語聴覚士さんの訓練を受けたときのお話です。
(3)おなじカタチをつくる
見本と同じカタチをつくるために、必要な材料を「ことば」で伝えます。
それが正解かはわからないのですが、「いちばん大きい丸」とか「ちょっと大きい三角」とか、見比べて伝えることが出来ました。
(4)カルタ
息抜きなのかと思ったら─
「傘はいつ使う?」とすぐに質問されました。
ヒルマのあたまの中が、カタカタ動いているのを感じました。
このトレーニング、ヒルマにピッタリ!
家でも練習しようと思い、せっせとメモをとりました。
「水の中をおよぎます」
─おさかな。
「おさかなはどこをおよぎますか?」
─みずのなか。
そんな調子でとんとんと進み、最後の一枚になりました。
「耳がながい動物です」先生が言うと、ヒルマはうさぎのカードをとりました。
そして─
「そうゆうの わかんない!」となげやりな返事をしました。
すると──
それはまるでヒルマにイラつくわたしを見ているようで、家での練習はやめておこうと思ったのです
ここまでで開始から20分が経過しました。
ヒルマもダラダラしはじめましたが、トレーニングはまだつづきます…