多少のニュアンスのちがいは大目にみていただきたいのですが─
子どもは言葉を覚えるとき、まずは【自分が見ているもの】に興味を持つそうです。それが第1段階。
そしてつぎの段階では、【お母さんが見ているもの】に興味を持つそうです。
お母さんの目線を追うことで、興味が広がって行くのだそう。
それが生後10ヶ月~11ヶ月で、すでに始まっているというからおどろきました。
そして─
これこそがヒルマにないものでした。
お気に入りのおもちゃで遊んでいるとき、話しかけても無反応なのは、(ヒルマの場合)それが原因だそうです。
ヒルマは自分に興味のあるものしか見ていない。
ヒルマは自分の世界にいました。
わたしはヒルマに発達障害があったことはもちろんですが、それを1時間半で見抜いた先生にもおどろきました。
しかしながら、「よくここまで育てましたね。すごいです」と、やさしい言葉をかけていただいた後で─
そう打ち明けられたときが、一番おどろきました。
この発達障害がなければ、(ヒルマの)育児はもっと楽だったそうです。
わたしがこんなに疲れるのは、歳のせいだと思っていたし、
夫からも、わたしの育て方はよくないと責められていたし・・・
「いいえ、ヒルマくんは、むずかしい子です」
そう太鼓判を押され、なんだか気持ちが楽になったのです。
つづきます。