■カゲロウプロジェクト じん(自然の敵P) 完全解釈マニュアル 3/4 | 墜落症候群

墜落症候群

墜ちていくというのは、とても怖くて暗いことのはずなのに、どこか愉しい。

 今読み返すと結構イタいね……w 旧解釈マニュアルリライトシリーズです。5月30日以前に書かれた記事を読みやすくした感じ。

■コノハの世界事情『目を醒ます話』

■動画



■歌詞。

意味と夢と命を集めて
作られてしまった身体は
終わった命を蒸し返す機械らしい

【これは彼の昔のお話】
人一人は涙を流して
また会いたいと呟いた

ハリボテの街の 終末実験は
昨日時点で予想通り グダグダ過ぎて
その時点でもう諦めた方が良いでしょう?
次の二人は 街の隙間で
そんな水色の 夢見てた

期待ハズレの車線の先で
小さな身体はまた飛び散った
泣き叫ぶ少女を 目醒めない僕は見ていた
秒針は進みだすのを止めて
世界もろとも眩(くら)みだそうとする
この夢は終わらない

意味と夢と事態を合わせて
ただただ考えてく頭
「この世界はどうやら少しヤバイらしい」

【これは彼と彼女のお話】
作られてしまった心では
もう言葉も届かない

枯れる太陽の音 蒸せる炎天下の目
夏バテした世間に はじき出された様な
蝉の声がもう鳴り響き始めても
ユラユラ揺れる 透ける身体じゃ
伸ばした手も届かなくて

期待ハズレの視界の先で
秒針はふざけて立ち止まって
踏み潰される未来を 反対車線で見ていた
機械仕掛けの世界を抜けて
木の葉の落ちる未来の風景へと
君の目で

嗤(わら)う日差しはどこかに消えて
8月は何度でも過ぎ去って
「また来年だね」と笑いあう そんな未来なら?
期待ハズレの世界の隙間
予報外れの雨が降ってきた
その時に その時に

例え未来が書き換わっていても
あの目は

■動画から分かる事。

 0:10~一瞬だが『白衣の科学者』っぽい人物が映る。うん。ダウンロードした動画を止めて、拡大して、検索した白衣と比較してみたが、確かに『白衣の科学者』のようだ。男だね。

 0:36~「また会いたい」と呟いた少女は、多分如月アテンションの主人公だろう、と俺は考えている。生まれたばかりのコノハと関係性を持った、科学者の娘か、人造人間仲間か。多分後者(後の登場人物ラッシュで液体の中を揺蕩っているし)。

 1:05~辺りのコノハは、何だか未だ無表情である。生まれたばかりだからなのか。感情や『助けよう』という意志が見えない。眠そう。

 1:26~コノハの手がブレる。この世界が、現実の物ではなく、コノハが精神的に干渉している事の証左か? この身体の揺らぎに、コノハ=陽炎ではないか、と思う事もある。だが、コノハが『嗤う』描写はないし、歌詞でも『嗤う陽炎』として、コノハとは別物として書かれているように思う。
 そして、世界はヤバいらしい、とか言っている割には、コノハは未だ目をパチパチして余裕に暮れている。これもまだ『目醒めてない』という描写なのだろうが、早く『目醒めろよ!』という突っ込みに似た感情を覚えてしまう。

 コノハの世界事情で納得が出来ない部分があるとすれば、あくまで『カゲロウデイズ』の問題解決はヒビヤ(主人公)によって行われて欲しかった想いがあったからかもしれない。コノハは中盤までのすっとぼけっぷりから見ても、少年少女の悲劇からは完全に部外者の位置にあるのである。そんな彼が雨を観測し、陽炎を消し去る未来を見出したとしても、『それがどうしたの?』と想ってしまうのは仕方ないかもしれない。
 そもそも初めは無関心だったのにどうして途中から少年少女を救う気になったのか? その動機も見えず、コノハのキャラクター性を微妙な物にしている。
 『カゲロウデイズ』本当の解決編では、少女を救う為には自分の生命を投げ捨てる男、ヒビヤにこそ頑張って貰いたい所だ。

 1:46~位で、初めてコノハがハッとする。目醒めるのだ。リピートを繰り返し過ぎて、カゲロウデイズの二人の精神にそろそろ限界が近づいてきている事に、やっと遅まきながら気付いたのだろうか。

 1:53~初めてコノハが二人を救おうとする。それにしても、この透ける身体はやはり陽炎っぽいよね。でも、多分別物、何だろうなあ……。これもじんさんお得意のフェイク描写の一つだろうか。

 2:10~入る、文字の散乱は、大百科からコピペさせて頂く。

 8月15日午後1時頃、千葉県柏市内にて対向車を避けようとしたトラックが歩道に乗り上げ、現場に居合わせた11歳の少年が車輪に巻き込まれ意識不明の重体。頭部の著しい損傷により、その後搬送先の病院で死亡が確認された。警察の取り調べによるとトラックを運転していた都内在住の××容疑者は酷く混乱しており、現在回復を待っての事情聴取を予定している。

 8月15日午後1時頃、千葉県柏市内にて走??トラックが飛び出した猫??と横転。現場に居合わせた11歳の少女が荷台の下敷きになる事故が発生した。??は15分後には救出されたも…

 8月15日午後1時頃、千葉県柏市内の歩道橋にて通行中の少女が転落し意識不明の重体。通報を受けた救急隊により直後に病院に搬送されるも8月17日の午前5時に死亡が確認された。警察の調べによ…

 8月15日午後1時頃、千葉県柏市内一般歩道にてマンション??の工事現場より??通行中の11歳の??資材の一部が??意識不明の重体。その後??で死亡が確認。搬送先の病院で死亡が確認された。警察の調べによると工事を行っていた××××建設は以前??現場の管理体制に厳重注意を受けており、今回の事故??現場監督の×××??の管理に対し…

 8月15日午後1時頃、千葉県柏市内の歩道橋にて通行中の少女が転落し意識不明の重体。通報を受けた救急隊により直後に病院に搬送されるも8月17日の午前5時に死亡が確認された。警察の調べによると??友人と遊んでいた際に階段を駆け上がり、足を滑らせ落下したものと見られる。居合わせた友人の少年は事故後より精神状態が著しく不安定になっており、警察は

 ……は15分後に救出されたものの搬送先の病院で死亡。警察の取り調べによるとトラックを運転していた都内在住××容疑者は、現在??取り調べが出来る状態でないということから、…

■どうでもいいが、ニコニコ大百科にて、夢オチ説に反論があったので、其れに対する反論を書き連ねてしまった。『カゲロウデイズ』は実は夢オチでした! というのは確かにゴシップ的で、誤解を招きやすいかもしれない。
 だがしかし、俺が言いたいのは、二人は寧ろ『現実よりもヤバい状態にいるんだ』という事である。夢を『異世界』と言い換えても良い。夢オチは限定状況の苦しみが目覚める事によって全てなかった事になる事で全てを台無しにする。
 だがしかし、そもそもカゲロウデイズの二人は夢オチを迎えられる状態にはない。二人がこのまま夢の世界を揺蕩う事を続けていると、遠くない内に脳死が訪れてしまう。その前にこの『夢という異世界』に二人を投げ込んだ黒幕『あの目』の奴をぶっ飛ばさないといけない訳だ。

 追記にしようと思ったが、面倒なので、大百科に書いた事も次いでに引用する。→夢オチだとしても議論はパアにならないよ。寧ろ、その夢がどうして起こっているのか? という事は考察出来るし、それにコノハの世界事情で示されているように、カゲロウデイズの二人の現実の身体が、意識不明の重体な(ループする世界を永遠に継続できないヤバさを感じてコノハが本気になった)訳だから、ループも延々とは繰り返せない。寧ろ、夢の中にいながら、ループの原因を特定、打破する必要性があるんだよ。
 それが出来なければ、二人共脳死でドボンだからね。コノハは『可能性を追求できる』人の夢に干渉出来る能力を持った人造人間で、彼によって、陽炎が発生させるループそのものは『雨を降らせる可能性』の観測によって打破出来る。
 でも、重体に陥っている二人の意識を死に続けるループに閉じ込めた黒幕が未だ居るんだよ。それが『あの目』だよね。コノハでも打倒出来なかったソイツを、ヒビヤがぶちのめして、少女と一緒に現実に帰還する、それがカゲロウデイズの解決編になるんじゃないかな。
 カゲロウデイズの二人がヘッドフォンアクターという前日譚で爆発に巻き込まれているんだから、二人がその翌日に普通に生活しているのはおかしい事、そして、コノハの世界事情の水色の夢、終わらない夢、という表現からも、二人が現実ではなく、夢の世界にいるという事は明らかだ。
 この世界のルールは、八月十五日の昼に、少年少女どちらかが死亡してしまう事。これが本来の二人の夢だったとしたら、ここまで絶望的になる事はないだろうし、二人がおんなじ夢を見ている事からも、カゲロウデイズの二人をこの救いのない状況に叩き込んだ何者かがいる筈。
 そもそも、ループっていう限定状況が起こるのは、現実じゃない方が自然でしょ? だから、カゲロウデイズは『二人の夢』だけど、別に『全ては夢オチでした』的に物語を台無しにする物じゃなくって、寧ろ、打破すべき『異世界』みたいに捉えた方が正確だろうね。

■とはいえ、この新聞記事を読むと、明らかにカゲロウデイズの少年少女の居る世界が夢ではなく現実である事が示唆されてるよな。

 すると、ヘッドフォンアクターの実験都市に居たカゲロウの二人の姿や、カゲロウデイズや人造エネミーは、ヘッドフォンアクターが原因、というじんさんの発表が良く分からない事に……。

 カゲロウデイズで起きている事は二人の夢、という説は捨てないが、『違う現実』と感じられる程の世界に閉じ込められているのかもしれない。

 この新聞の文章から分かる事は、『カゲロウデイズ』がループに巻き込まれる世界では社会が普通にあり、会社もあり、新聞も発行される。『普通の夢』のようなあやふやな世界ではない、という事だ。
 少女は決まって、十五日の午後一時に怪我を負い、日を開けて、十七日の午後十七時に決まって死亡する。

 だが、少年少女が居た、実験都市が八月十四日爆破により消え去ったのは間違いない事実なので、『カゲロウデイズ』の二人も『白衣の研究者達』の『ヘッドフォンアクター』でエネが巻き込まれた『世界終末実験』とは別の何らかの思惑に巻き込まれたと思うのが自然。

 『白衣の科学者』は大勢の人造人間とそれが暮らす街、そして、それを一瞬で破壊するだけの技術力を持つ存在だ。『カゲロウデイズ』の二人の意識だけを、『実験都市』ではなく巧妙に作られた現代日本と同じような日常に組み込むのも難しくはない筈。

 彼らからは『実験都市』が爆破破壊された時の記憶は取り除かれているので、八月十五日にも普通に生活出来ている。

 カゲロウデイズは、『二人の夢』という言葉で表現される、『現実を模したリアルなサイバーワールド』というのが俺の説だ。

 その世界は勿論『白衣の科学者』達が創造した。俺の発想というよりも、そもそもじんさんの世界観が特異で荒唐無稽なのだ、と言い逃れもしたくなるが、白衣の科学者は圧倒的なテクノロジーを有している。

 じんさんの世界観には、『普通の意味での現実』『ヘッドフォンアクターで失われた、現実に存在する隔離された実験都市』『カゲロウデイズの二人が閉じ込められた現実に良く似た意識だけの世界』『エネが電脳紀行するインターネットの中にある世界』この四つの世界が存在し、この内、ヘッドフォンアクターの世界とカゲロウデイズの世界を構築したのは科学者だと言う事になる。

 かなり逃げが入っているかもしれないが、カゲロウデイズで起こっている事が、『実験都市の狭間で少年少女が見る水色の夢』であり、『その世界には新聞や会社が存在する現実の世界である』という矛盾を打破する為には、『少年少女の夢は現実と見分けが付かない程精巧に出来ている』=『白衣の科学者達が創造した、実験都市とは別のリアルな意識世界』と考えるよりないではないか。

 コノハは『白衣の科学者』達とは別の機関が作った人造人間……何故なら、コノハは『白衣の科学者』達の目的とは反する行為を……。本当にそうだろうか? 
 人造人間を創造出来る機関が二つも三つも同じ時代に存在出来るのか? まず、『白衣の科学者』達は、実験都市における脱出ゲームを企画した。しかし、エネはヘッドフォンの案内人の助力を受けているではないか。

 最後に案内人が謝ったように、この少女の存在自体がゲームの一要素、つまり、地獄に垂らされた蜘蛛の糸だった筈だ。『救済の手段』を用意し、それを利用した状況の打破が出来る個体こそを、研究者は望んでいる。だとすれば、エネに『案内人』が宛てがわれたように、ヒビヤ達に『コノハ』が宛てがわれてもおかしくないのでは? カゲロウデイズは『白衣の研究者達』が用意した、『ヘッドフォンアクター』における終末実験に次ぐ、次の実験だった。

 『カゲロウデイズ』における実験の目的は、『現実と変わらない世界をループさせ、陽炎やあの目と表現される仮想敵を用意する。
 ヒビヤ達はこの状況を打破出来るか? あるいは自分達が傷を負ったであろう、実験都市の本来の記憶を取り戻し、これが現実ではない事に気付くか?』と言うゲームだ。

 『白衣の科学者達』は、ヒビヤ達に『ここは現実ではない』という真実に気付いて欲しくないので、その世界を現実に程近い社会として構築した。

 エネ一人を見出す為に終末都市とそこに住む人造人間を全て殺戮したように、それは充分に完成された物語の『背景』になった事だろう。
 『カゲロウデイズ』実験の推移を見ていた科学者は、このままだとなかなか彼らがゲームをクリアしてくれないなあ、と思った。なので『エネ』に『案内人』を用意したように『ヒビヤたち』に『コノハ』というサポーターを用意した。

 ゲームがよりフェアな物になるように。この想像が当たっていた場合、俺は凄く胸糞悪い問題を抱える。『ヘッドフォンアクター』というゲームをクリアした『エネ』にはどんな凄惨な結末が用意されていた? 現実の肉体の死、そして電脳化され、唯一の話相手にも切り捨てられるという悲劇だ。

 若し、カゲロウデイズに置いて、『ヒビヤ達』が事態をクリアしたとしても、研究者のゲームを打破出来ただけで、その後にはもっと酷い結末が待ち受けているのではないか? 取り敢えず、コノハの世界事情では、『リアルな仮想現実における最初の敵』陽炎は『雨の観測』により打破出来るかもしれない。
 しかし、ゲームのラスボスとして『あの目』という存在が配置される。このゲームをクリアすれば、カゲロウデイズの二人は現実に目覚める事が出来る。
 ただ、コノハが『ヤバい』と思ったようにループする世界は『ヒビヤ達』の脳味噌を追い込んでいる。このままだと脳死である。ゲームクリアをしたとしても、目覚めるのは研究施設。
 若しかしたら、繰り返す夢よりも酷いモルモット扱いを、研究者達にされるかもしれない。この予想が当たっているとしたら、じんさんは俺の想像を越えた外道である。そして、ゲームクリア迄ならともかく、研究者を打破するまで書くとすると、小説一冊では足らないだろう。

 そして、ゲームクリアの後、また『ヒビヤ』達がモルモットにされたら、俺は許せないよ。その非道さを。研究者達には何らかの形で勧善懲悪されて貰わないと。バットで殴られるとか、雷で施設がぶっ壊れるとかでも良いから。ヒビヤが研究者を打倒出来れば最高なんだけどなあ……。そこまでは期待出来ないかもね。

■動画から得られる情報の続き。

 2:23~コノハの試行錯誤。俺はこれをループする世界の中で、パラレルワールド的な可能性を模索している様子ではないか、と思っている。

 2:40~あの目は赤い。これ迄の登場人物で目が赤かったのは、キド、エネ、マリー、コノハの四人である。この内、エネとコノハは人造人間であり、人造人間の一部の目は赤いのではないか、と考えられる。コノハは『ヒビヤ』達のサポーターキャラである。ならば『あの目』はその対抗馬、ラスボスとしての人造人間なのではないか、と思う。『白衣の科学者』としての見方も出来なくはないが、黒幕がここまで表舞台に出て来るとも思えない。

 2:42~じん作品登場人物ラッシュ。コノハの世界事情のPV的キモである。これとクロスフェード動画を組み合わせる事で、大体特定が可能。一人目の学生服の少年は、透明アンサーの主人公。グッと手を握り締める。

 二人目は如月アテンションの主人公で、おそらくコノハの同期の人造人間。断じて『エネ』じゃないぞ。動画内の解釈を見ると、的外れだなあ……。まあ、最初の男の子は確かに俺も初見時には、人造エネミーの『君』じゃないか、と思ったけど。ヤバいなあ。じんさんって物凄い鬼畜なんじゃないの? その予感がヤバいんですけど。しかも、物語には俺が計り知れない程の広がりがあるかもしれないよ。

 登場人物ラッシュ三人目、というか三カット目。これまでに登場したメカクシ団って、キドと、想像フォレストの黒髪の男の子ですよね。キドがメカクシコードの主人公だとすると、生涯不安症な『君』もメカクシ団である筈ですが、彼女は未だ多分イラスト化されてない。
 ラッシュの背景にあるのは、白髪の女性と、それに縋り付く、小さなメカクシ団員達です。その内の一人はキドですね。もう一人の茶髪は不明です。そして、白髪の女性ですが、この方が着ているのは『白衣』なのでは? コノハの世界事情の始めに登場するのは男っぽいので別人でしょうが。お前、良さそうな人がアレだったとか、若しかしてそういうネタかああ~。
 もしこの方が着ているのが『白衣』だとすると、じんさんの物語から連想されるのは、実験都市にて人造人間を皆殺しにした『白衣の科学者』しか居ません。まあ、この目論見は確定的ではありませんし、女性が着ているのが白衣かどうなのかが、そもそも確認が出来ない。ただの白い服かもしれません。
 『メカクシ団』は現在はコミュニティー障害者の集い、互助集団のように思われますが、前身は孤児院のような物だったのでしょうか。この場面での新登場人物は、白髪白服の女性と、茶髪の少年です。
 目の前のシルエットは、キド、茶髪の少年、マリーを救済した黒髪の少年の三人ではないでしょうか。

 それでさ、次の場面だよ。意味が分かった時、ちょっと震えたよ? この場面の血塗れで泣いているマリーを見て連想するのは、彼女が幼少期迫害されてた場面、例えば、母親が死んだ直後かな? とかそう思うでしょ? でも、このマリーはカチューシャしてるんだよ!!! カチューシャは黒髪の少年に救済されて、自分の瞳への不安から解放された証なの! つまりこのマリーはハッピーエンドを迎えた後に血塗れになり、家も投石被害を受けたって事だよ。
 しかも、この血はマリー本人の物じゃないよね。マリーが呆然とした後に泣き出すシュチュエーションって何? 大事な人が目の前で殺された時じゃないの? 詰まり、あの彼女を救ってくれた黒髪の少年がマリーの目の前で死んでんじゃねえの? じん……っ! 貴様は何て非道な奴なんだ。マリーだけはハッピーエンドを迎えたと信じていたのにぃ……うわあああ……。

 その次の場面は平和ですね。後部座席で寝ているカゲロウの二人です。タクシーか自家用車の後ろなのかな? 
 二人は家族ぐるみの付き合いをしていて、小旅行の後に疲れて寝ちゃったのでしょうかね。

 その次の場面のマフラー少女は、透明アンサーで自殺しちゃう少女です。彼女は歌詞の中ではいつも笑顔を浮かべているんですよ。その裏側って感じでしょうか。作中では多分冬なんでしょうね。彼女は本当に自殺する前なんじゃないでしょうか。
 良く言われる事ですけど、彼女がシルエットがないのは、自殺しちゃうからでしょうね。


 次はエネ。超幸せそうだなあ……。彼女の救済は無理っぽいんで、エネの幸せな時期の甘酸っぱい恋愛曲でも作ったらどうですか? 
 エネが笑い掛けている相手は、ツンツン髪をしているので、透明アンサーの主人公、又はコノハを連想しますが、流石に別人の未登場キャラでしょうね。
 エネが浮かべた笑顔はこれで最後だった……とか、ナレーションすら入れられるかも。住んでた街が壊されて、電脳化されて現実の身体が死んで、行先でも話し相手に捨てられるとかさ。
 じんさんはキャラクタをどれだけ虐めれば気が済むの? ちょっとは救済しろよ! 俺はマリーの想像フォレストがハッピーエンドに終わらない事に、相当ショック受けてんぞ!
 まあ、楽曲の広がりを更に感じさせてくれる、って意味では良かった……のか? 最後はコノハっすね。


 ■カゲロウプロジェクト じん(自然の敵P) 完全解釈マニュアル 4/4





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