親より先に子供が亡くなる苦しみがどんなに辛いか知っているだろうか? | 「365日の言の葉」

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 自分が生きていること、生かされていることを誰かに知ってもらいたい・・・。
それで始めたブログなので、日々起きたことや感じたこと、また以前と同じくAKB48関連や詞(詩)などジャンルを問わず更新していきます

【自分は自殺にしろ殺人にしろ、命を粗末にする人は大嫌いだ。特に殺人の場合、相手が子供のケースというのが残念でならない。今月に入り、それがまた現実となった。大阪で男女の中学生が行方不明および殺人として起きた事件は、昨夜急転直下の展開を見せた】




「いやや!」という叫び声が、5分ほど続いたという。一旦収まりはしたものの、その後には嗚咽が家から漏れたという。周囲の人からしてみれば、「何だ?」と思うと同時に「可哀想過ぎる…」と思ったに違いない。事態は、最悪の末路を辿ることとなった。せめてものと僅かな希望を持っていたのだが、その祈りは残酷な形で絶たれてしまった。行方不明となっていた大阪府寝屋川市の中学1年生・星野 凌斗君(12)が、柏原市の山中で遺体となり発見されたという一報を耳にした、午後9時過ぎの星野君の自宅からは絶叫がこだました。その後の調べで、星野君の顔と手には粘着テープがグルグルに巻かれ、外傷が見受けられたという。



その発見された遺体の姿は、一週間前に発見された少女と酷似していた。今月13日、同府高槻市番田1丁目の運送会社の駐車場で、大阪府寝屋川市の市立中木田中学校1年生の平田 奈津美さん(13)の遺体が見つかった。同日午後11時半頃、駐車場にあった一台の車の下に隠したという少女の遺体は、あまりにも酷い姿だった。顔全体に粘着テープがグルグルに巻かれ、後ろ手にされた両手首をテープで縛られていた。主に、左半身の腕や胸から足までに至り、30ヵ所以上に切り傷があり、一部の傷は骨まで達していたのもあったという。こうして文字にするのも、恐ろしさなどがあり憚れるくらいである。司法解剖の結果、同日午後7時頃に窒息死したと推定されている。子供に限らず、最も人の命が殺められたという事件を目にする度、被害者がどんな思いで死ななければならなかったのかを考えると胸が痛む。特にそれが幼い子供となれば、どんなに痛くて苦しかったろうと思うと、犯人に対して強い憤りや憎しみしかない。



平田 奈津美さんの遺体が見つかった13日の深夜、一緒に行動していた星野 凌斗君が行方不明になっていることが分かるや否や、警察は公開捜査に乗り出していた。同日には、2人が家を出て以降の13日未明から朝にかけて、星野君の母親が消息を絶った京阪寝屋川市駅周辺を捜索していて、2人とニアミスしていたんじゃないか?ということが判明していた。その残酷な擦れ違いがもしなければ、もし早い時点で2人が見つかっていれば、2人共助かっていたかもしれないと思ってしまう自分がいる。



星野君と平田さんの2人は、寝屋川市駅周辺で夜を明かしたとみられるが、実はこの前後に星野君の母親と知人らによって捜索が行われていた。「息子が帰ってこないことを心配した星野君のお母さんが、友達らと一緒に午前0時頃から、駅周辺を手分けして探し回ったそう。朝方までかかって、2人が目撃されたコンビニや隣の駅の方まで調べたけれど、結局見つけられなかった」と知人は語る。つまり、2人が駅前に滞在している時間帯に擦れ違い、母親らとニアミスしていた可能性がある。それだけに、星野君の母親は自責の念がより強くなり、我が子の帰りを待ち続けていたのだが、昨夜その凌斗君は無惨な姿で発見された。



その星野君の遺体が見つかったほぼ同時に、事件は急転直下の展開をみせ犯人が逮捕された。21日に大阪府警は、寝屋川市香里新町(コオリシンマチ)の山田 浩二容疑者(45)を、死体遺棄容疑で逮捕した。山田容疑者が浮上したきっかけは、平田さんの遺体が見つかった駐車場付近にある防犯カメラの映像を分析し、三菱自動車の軽ワゴン車「eKワゴン」と特定したことだった。一致したのが容疑者の車であり、その車を実に約19時間にもわたり行動確認し、途中では星野君の遺体が棄てられた柏原市の竹林に立ち寄るのも確認した上で、最後は路上に取り押さえ込まれ逮捕された。警察の執念や意地、そして気の遠くなるような防犯カメラの点検などの地道な捜査が、犯人逮捕に結び付いた。見ているこっちとしては、何より「天晴れ!」の一言に尽きる。



しかし、昨夜逮捕された山田容疑者は、「確かに女の子を車に乗せて、高槻市の駐車場まで行ったが、助手席にいた同乗者の男が女の子の死体を車から出して遺棄した。同乗者が、後部座席で女の子を殴るなどし、私が知らない間に死んでいた。同乗者の名前や年齢は言いたくない」など、容疑については否認している。この事件は当初、複数犯の見方がされていたが、警察は単独犯とみて調べる方針だという。仮に容疑者の言葉を信じるなら、複数犯ではないという話を否定するにはまだ早い気もしてしまうのだが…。どちらにせよ、捕まった犯人には一刻も早く真実を話してもらいたい。そうでなければ、遺された者がやりきれない気持ちで浮かばれないからである。




(参考資料:毎日新聞モバイル 8月21日&22日付,産経新聞モバイル 事件編 8月21日付)