23日に横浜市内で行われた「ティファニー横浜ランドマークプラザ店」リニューアルセレモニーに、AKB48の「こじはる」こと小嶋 陽菜さんが出席した。「こじはる」と言えば、6月6日に「福岡ヤフオク!ドーム」で執り行われる「第7回AKB48選抜総選挙」に立候補しないことで話題となったが、その不出馬の理由について「すごく悩んだ」と明かし、また「いつまでも『出るよね』って言ってくれるのもいいけど、『やっぱり出ないよね』って言われる人になりたい」と言い、今回の不出馬によって「より一層、仕事に責任感を持って頑張れる」や「一人で仕事を頑張ろうかと思う」と、ソロ活動への注力する意思を口にした。
辞退したことで、卒業が近いのではという噂がたっているが、当のこじはる本人はその卒業のタイミングについて、「特に決まっていない」ときっぱり否定している。しかし、「ハワイの占い師さんにアドバイスは教えてもらった。(内容は)教えませんよ」とお茶目に笑った。また、卒業を発表している総監督の「たかみな」こと高橋 みなみさんが、総選挙で1位を獲りたいと宣言したことについて、「(高橋がセンターの)選抜に入りたかったので、『あれ?』ってなった。ちょっと後悔してます」と苦笑いだった。
舞台を初の九州に移し、立候補は先月3月29日に締め切られた。ファンの間では早くも、「指原 莉乃・首位奪還」「宮脇 咲良・神7入り」「渡辺 麻友・2連覇」など、様々な予想が飛び交っている。一方、今年のトピックの一つとして話題を集めているのが、最初に書いた「辞退」や「不出馬」である。特に、現時点では卒業などを発表していない上位常連メンバーの「こじはる」やSKE48の松井 玲奈さん、他にAKB48の前田 美月さんや村山 彩希さんといった若手メンバーらの辞退は、ファンにとって衝撃を与えている。その辞退から見えてくるものとは、一体何だろうか?
もはや初夏の一大イベントとして、定着感すらある「AKB48選抜総選挙」。言ってしまえば、人気アイドルグループの狭い範囲内での出来事だが、そこから生まれるシンデレラストーリーがあり、また順位に込められたドラマ性などといった"エンタテインメントショー"としての面白さから、普段AKB48グループに興味がない人も1年に1度のお祭りとして楽しむ光景が見られる。また、ファンにとってはこれまで日の目すら見なかった"推しメン"を、ファンたちの一票一票の力で一気にスターダムへとのし上げることが出来る、またとない千載一遇のチャンスでもある。出馬するメンバーも、1年間の活動の成果が表れ形になる場というだけあり、選挙ポスターでそれぞれを思い思いに表現し、その期間中は気合を入れ魅力をアピールしている。立候補制になってからの「選抜総選挙」を振り返ると、"卒業を発表していない上位メンバー"が辞退するケースはなかったように思われる。それだけにこじはるや玲奈さんの辞退は、ファンにとって衝撃的だった。
「次は玲奈ちゃんをセンターに!」「こじはるを神7に返り咲きさせよう!」と一致団結し、画策を練っていたファン陣営も多かったはずである。更に、これまでの"選抜総選挙"では「辞退」=「卒業」という、一連のよもやのパターンを容易く想像しえないことが多いため、蟠りやモヤモヤ感も拭いきれないだろう。その一方で、SKE48の加藤 るみさんのように、昨年は自らの意志で辞退しながらも今年は立候補したというメンバーもいる。では、必ずしも卒業に直結しないと考えた場合、辞退することにどんな意味があるのか?
必ずしもこじはるや玲奈さんが、こうした考えを持っているわけではないと前置きした上で、まず一つ目の理由として挙げられるのが、結果が"1曲のみ"にしか反映されない「選抜総選挙」に、さほど重要性を感じていないということだ。「選抜総選挙」では、16位以内に入れば次のシングルに表題曲の"選抜"として参加できるわけだが、ポジションに順位が反映されるのはこの1曲のみ。また、ファンにとっては自分たちの力で勝ち取った重みのある順位なのに、昨年とある歌番組で選挙シングルのポジションを入れ替えた形で楽曲が披露され、ファンが不信感を抱いたことがあった。未選抜のメンバーにとっては、今後も選抜常連になれる可能性があるまたとないチャンスだが、選抜常連組は"センターを狙いたい"などのモチベーションが上がるトピックがなければ、出馬すること自体に意味がなくなってしまうのだ。
(参考資料:オリコン音楽情報 エンタメニュース)