読書感想(38)「張り込み姫◆垣根涼介」 | アルジャーノンにシャンパンを

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♪信じられない速さで 時は過ぎ去ると 知ってしまったら
どんな小さなことも 覚えていたいと 心が言ったよ♪♪
というわけでブログはじめました。
ちなみに、はつかねずみのアルジャーノンとは関係ありません。面識もありません(^-^)/。

張り込み姫

垣根涼介著

新潮文庫

2012.7.6読了

☆☆☆☆


アルジャーノンにシャンパンを


「君たちに明日はない」の第3弾。最初は何気なく買った本だったけど、このシリーズおもしろいです!。第1作目は軽快なノリとテンポのいい会話で単純に楽しめる内容だったけど、2作目、3作目と段々その内容が深いものになっている。リストラを通告されるという、ある意味窮地に立たされた人の考え、行動を通して仕事をするとはどういうことか、何のために働くのかといった本質を表現しようとしています。理論的で知的な会話、タイトルにもなってる「張り込み姫」の最後の数十ページは思わず3回くらい読み返してしまいました。しかし話の所々にちょっと抜けたような、笑える会話が用意されてるので、そんな内容でも深刻にならず全体が楽しいストーリーになってます。

1作目から続いている、主人公真介と8歳年上の彼女との関係も相変わらずステキです。



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