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田母神さんは都知事選の街頭演説などで「航空自衛隊の１兆円の予算編成、執行を担当したから予算の仕組みもからくりもかなり知っている」と述べ、自分の管理能力をアピールした。しかし、東京都の６兆、７兆円の予算ならどうだったかは不明だが、自身の政治資金の管理には失敗したようだ。
当ブログでも都知事選の時に支持を表明したから非常に残念だが、これをもって田母神さんのすべてを否定するつもりはない。ただ、一部で言われているように、これが単なる管理上の問題ではなく法律に違反するのであればそれどころではないわけで、今後の推移を見守りたいと思う。
今回の件はチャンネル桜の番組で報道されたことがきっかけで明るみに出たようだが、正直あまり愉快な話ではないし事実関係が私たちに分かるはずもないから、当事者同士のネット上での言い合いにあまり興味はない。そういう時に目にしたのが『キラキラ星のブログ』さんの次のエントリだった。
三橋さん、あなたが田母神さんを批判できるの？
このブログ主さんは2010年の参院選で三橋氏の選挙戦を手伝った大阪支部のボランティアのお一人で、少しだけビラ配りを手伝った程度の私とは違い、準備段階から非常に熱心に活動していたグループの方だと思われる。その方が次のように書いている。
尚、文中のリンクはブログ主が追加した。
尚、文中のリンクはブログ主が追加した。
（引用ここから）
わたしも無料で手弁当であなたの選挙選をお手伝いしました。
あなたが今、田母神氏に言っているその言葉をそのまんまブーメランで投げ返しますわ。
それにしても、田母神氏の口から、
「都知事選で寒い中、凍えながら選挙戦を手伝って下ったボランティアの皆さん」
への謝罪の言葉一つ無いとは、衝撃的でございました。
あなたの選挙選で無償で働いた横浜や大阪のボランティアの皆さんに謝罪の言葉ひとつもないあなたが田母神氏にそんなことを言っているのは、衝撃的でございました。
まんまあなたの話じゃないですか？
（引用ここまで）
私は自分の意思でビラを配り選挙カーに付いて回っただけだし、それまでにない経験をしていい思い出になったからブログ上での感謝の言葉だけで十分だ。それに、初めての選挙で敗れて精神的にも金銭的にも大きなダメージを受けた人にそこまでの気配りを要求するのも酷だと思う。
ところが、三橋氏は凍傷になりそうなほど寒い中でのビラ配りで手が冷たくなっていたボランティアと今回の件を対比させて田母神さんを非難している。冷たい手で田母神氏の心が冷たいかのように印象付ける点ではうまい表現だと思うが、私は逆にその手法を使う筆者の気持ちに冷たさを感じてしまう。
選挙戦でボランティアを申し出るような人は、寒い中でのビラ配りをつらいと思うより支持する人を何とか当選させたい気落ちの方が強いと思う。手は冷たくても気持ちは熱いのだ。確かに候補者が落選したらがっかりするが、一番がっかりしている本人が述べる精いっぱいの敗戦の弁だけで十分ではないか。
しかし、かつて自分が支持した候補者が立場が変わってこのようなことを言えば、当時のボランティアとしては「あなたがそれを言うか？」と言いたくもなる。多くの人は私と同じようにその後も三橋氏を応援し、著作を買いブログを訪問してせっせとランキングボタンを押し続けたと思う。ある時期までは。
もっと言えば、色々と知りたくないことも目や耳に入ってきたが、日本の為に必要な人だと思えばこそそうしてきたのである。だからこそ、彼は自分の感覚でかってにボランティアの気持ちを代弁するべきではないと思うのだ。しかも、それが彼も支持した田母神さんへの人格攻撃になっている。
そして、その田母神さんを攻撃する一連のエントリの中で安倍総理やその支持者を批判する。どちらも積極的に支持を表明し、選挙活動までしておきながら批判に転じているのである。こんな彼に、自分の呼びかけに呼応してボランティア活動にまい進した人たちの気持ちが分かるだろうか。
（以上）
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