『土建国家』結構!日本復活と国土強靭化
テーマ:マスコミ4月6日の産経新聞が『自民党が国土強靭化に10年間で200兆円』という思い切った政策をもうすぐ発表すると報じた時、これは誤報か、あるいは自民党の推進派がわざとリークしたのかと思った。内容にはもちろん大賛成なのだが、谷垣総裁がそれほどの財政出動を打ち出すとは思えなかったのだ。
実際、その後も自民党の国土強靭化総合調査会の資料などには200兆円の数字は見えるが、党としての発表資料には具体的な数字は入っていない。どうなるのかなと思っていたら最近になってNHKも報道するようになり、いよいよこれは本当だという実感が湧いてきた。
自民 “国土強じん化”に200兆円方針
NHK 5月28日
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120528/k10015412891000.html
NHKはいまのところ論評なしに政策の内容を報じただだけだが、読売新聞には今後のマスコミの論調を予想させるような記事がすでに登場している。他紙もそのうち続くだろう。
自・公が巨額公共投資計画、バラマキとの批判も
(2012年5月27日14時08分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120527-OYT1T00369.htm
見出しに「バラマキ」という、定番の言葉を使い、記事にも「旧来型の公共事業」などと出てくる。お金を配るだけの子供手当のようなものならともかく、公共事業のような、雇用を伴う、しかも金額の大きい政府支出を「バラマキ」と呼ぶのは相当無理がある。とりあえずいい表現が浮かばなかったのだろう。
そのうちこの記者も朝日新聞のように「土建国家」という言葉を使って批判を始めると思うが、この言葉には「日本列島改造論」の田中角栄の金権政治のイメージもまとわり付いているから、都合がいいのだろう。それにバブル期の地上げとか、談合だとか、負のイメージも確かにある。
しかし、原発がすべて止まった現在、貴重な存在となっている水力発電は、かつてのダム建設のおかげであるように、現在は過去の数々の公共事業、土木建設の恩恵を広く受けているのである。戦前から国民をミスリードし続けてきたマスコミなどより、この業界のほうがずっと国家に貢献してきている。
もちろん、過去にはさまざまな不祥事が起きたことも事実だし、実際にどこから手をつけるかという話になれば、それぞれの希望や思惑、あるいは利権が絡んでくることは十分考えられる。中野剛志さんが三橋貴明さんとの共著『売国奴に告ぐ!』で語っているが、それは相当激しいものらしい。
特に財務省にはさまざまな陳情があり、あちこちから圧力もかかるので大変らしく、それが官僚が財政出動を嫌う大きな理由でもあるようだ。しかし、中野さんが言うように、それをどうにかこうにか調整するのが主計局の一番の仕事であり、しかも、現在の日本はそんな言い訳が許される状況にはない。
次の表は、藤井聡さんが国会の公聴会で使われた三陸沖の4回の大地震すべてが首都直下型地震と連動し、3度は西日本の大地震と連動していることを示したものを元に、ちょっと書き加えたものだ。
1923年の関東大震災の後には、10年後、11年後、12年後、13年後と大震災が連続しており、わが国が具体策を急がなければならないことは一目瞭然だ。マスコミが「旧来型の公共事業」はダメとか「バラマキ」がどうしたなどと、のんびりと「旧来型の批判」をしているような状況ではないのだ。
災害が明日来るかもしれないから、いまから何をしても同じと考える人もいる。人の価値観はさまざまだ。しかし、もし政府がそれに近い考えなら、もうその政府は存在価値がない。そして、本当におどろくほど何も手を打とうとしない野田政権は、まさしくその存在価値のない政府と言えるだろう。
大地震は絶対に起きる。首都や西日本の太平洋側を中心に間違いなく襲って来るのである。
優先順位はあるだろうが、むしろ出来るところから少しでも早く準備を始めたほうがいい。
それに、皇居や霞ヶ関などの国家の中枢をどう守るかについては、早急に動き出す必要がある。
イメージ論や決まり文句でこれを邪魔しようとする連中には、迫り来る大災害に我々はどう対応すればいいのか、是非、代案を提示してもらいたいものだ。野田内閣はもちろん、これに反対する政党やマスコミ、評論家などにはその義務がある。これは、国家と国民をどう守るかという大問題なのだ。
「待ったなし」で「先送り」が許されず、「不退転の決意」でやるべきは増税などではなく、「国土の強靭化」により、国民の生命と国家そのものを守り抜くことだ。
(以上)
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