ダルクの底力@沖縄県那覇市 | New 天の邪鬼日記

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9月20日(土)沖縄ダルク開設20周年記念フォーラム 
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おとといは宮古島で震度5の地震があり、オレのいたピースアイランドホテルの7階もガクンと揺れた。
台風も近づいている。
「飛行機飛ぶかな?」とビビっていたが、また台風がそれちゃったよ~。
いっつもギリギリで神様が助けてくれるのよね。

※今回写真はカメラマンの泉谷塁ちゃんが撮ってくれた。

宮古島から沖縄本島に飛ぶ。
沖縄ダルク(ドラッグ・アディクト・リハビリ・センター)が活動をはじめて20周年だって。
なんか我がことのようにうれしいね。
会場の「てぃるる」に入ると、なつかしい顔ぶれがむかえてくれる。
あのジャンキーたちがスタッフで走りまわり、なぜか誇らしげに見えるぜ。
他人に迷惑をかけつづけてきた人間が、今は人を支える立場になってるんだから。
おっ、帯広のアール、佐賀のルーディ、三重の竹ちゃん、岐阜のマホ、全国から仲間が集まっている。

沖縄ダルク代表の影虎(森廣樹)さんが開会のあいさつを述べる。
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影虎さんも徹夜つづきで準備して、やっと晴れの日を迎えた。
日本ダルク本部の三浦さんや、茨木ダルクの岩井さん、那覇保護観察長や精神科医などの講演などで午前の部が終了。

午後は、エイサーや和太鼓のすばらしい演奏のあと、オレがとりとして登場する。
影虎さんのリクエストで、ふたりのダルク仲間とのトークライブだ。
ひとりはブラジル系マフィアのもとで働いていたイケメンのリュウジ、
そしてそしてシャネルズや志村けんのバカ殿様などで活躍していたマーシーこと田代 まさしさんだ(マーシー)。
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オレが司会役になり、歌の間にふたりに話を振る。
「マーシー、刑務所はどうでした?」
「いやあ、もう二度と戻りたくないですね。あそこは更生させるのが目的じゃなく、人間の尊厳を剥ぎ取る場所ですよ」
「数か月前に出所した後、ダルクにはいったんですよね」
「近藤さんはじめダルクの仲間たちに救われました。しかし出所祝いに連れて行ってもらった食事がしゃぶしゃぶって!」(シャブで捕まった)
あいかわらずキレのあるギャグに会場は大爆笑である。

「リュウジ、オレもプエルトリコマフィアのもとで売っていたんだけど、外国系のマフィアって日本の暴力団とぜんぜんちがうでしょ?」
「すぐピストルでてきますからね。県境で商売していたらそこの暴力団と銃撃戦になりました」(爆笑)
こんな話で会場が笑うなんてダルクだけだろなあ。
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1.Shining soul
2.勇者の石
3.ハイボクノウタ
4.祝福の歌
5.家族

このトークライブは大好評で、ダルクの創始者近藤さんなんかしめのあいさつで「負けろ~負けろ~」って歌ってるから!(笑)
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とにかく犯罪者として見捨てられるジャンキーたちを何万人も救ってきた民間施設ダルクの業績はすごい。
そしてジャンキーたちは本来とても繊細でやさしいやつらなのよ。
見た目はみんな刺青もんもんでこわもてだけど、ひとりの人間として接すると涙が出るくらいいいやつらなんだ。
Mさんだってだて眼鏡をかけないと人前に出られないほどシャイなんだから。
ダルクに救われ、薬物を断ち切った者たちは、つぎに人を救う者になる。
オレも同じ道をたどった「先輩」として、彼らを全力で応援する。