8月1日(金)岡山県岡山市「小学校」学童ライブ&「宿公民館」ライブ
ハトを連れたピーチボーイ
広島から桃太郎の国「岡山」でがんす。
桃太郎は縄文人を侵略した弥生人側から描かれた伝説だ。
ピーチボーイ(桃太郎)は鬼ヶ島へいった
サル、イヌ、キジと鬼をやっつけた
宝をいっぱいもちかえった
This is not true true true story
その話を聞いた男の子がいった
それじゃまるで強盗じゃないか
ひとの国で泥棒する軍隊
This is the true true true story
真実はいつもひとつじゃないから
あなたが世界を選びなさい(「トゥルーストーリー」)
ところが岡山は、ちゃんと鬼もリスペクトしているのよ。
旅芸人のオレは毎日祭りを運んでいるようなもんだが、なぜか世界中で祭りもオレを待ち受けてくれる。
たまたま今回も岡山市の「うらじゃ」祭りにぶちあたった。
では桃太郎伝説の源流をたどってみよう。
うらじゃとは、岡山県に古くから伝わる鬼神「温羅(うら)」のことをさす。
温羅は古代吉備地方の統治者で、吉備津彦命(きびつひこのみこと)に退治された。
温羅は出雲地域からきて吉備の鬼ノ城を拠点として製鉄技術を伝え、吉備地方を支配した。
崇神天皇(第10代)は孝霊天皇(第7代)の子、吉備津彦命に鬼退治を命じた。
吉備津彦命は温羅に矢を1本ずつ射たが岩に呑み込まれてしまう。そこで2本同時に射ると温羅の左眼を射抜いた。(※ふたつの軍隊で同時に襲いかかった)
温羅がキジ(※雉族にかくまわれる)に化けて逃げたので吉備津彦命は鷹に化けて追う。温羅は鯉に身を変えて逃げたので吉備津彦は鵜に変化して温羅を呑み込んだ。
討たれた温羅の首はさらされるが、首には目を見開いてはうなり声を上げた。犬に首を食わせ骨にして地中深く埋めたが、13年間うなり声は止まない。(※残党の反乱が続いた)
吉備津彦命の夢の中に温羅が現れ、温羅の妻・阿曽媛に釜殿の神餅を炊かせるよう告げた。このことを人々に伝えて神事を執り行うと、うなり声は鎮まった。(※餅=食料や懐柔により反乱が静まる)
オレたち日本人はみんな縄文人と弥生人の混血であり、自分たちのルーツを知ることは大切だ。
縄文人と弥生人のどちらがいい悪いじゃなく、生き残った我々はいずれも侵略者の末裔である。
だからこそ敗北者の霊に対して感謝をする。すると死者も喜んで生者を守ってくれるんだ。
「うらじゃ」祭りは、「おかやま桃太郎まつり」のメインイベントで、YOSAKOIのような踊りと鬼のメイクが特徴だ。
オレはなかなか地元にいないので花火大会が見られないが、まさか岡山で見られるとは、神様お蔭様ありがとうー! である。
今日のライブはダブルヘッダーで、YMCAせとうちの太田さんが主催してくれた。
市内の小学校には、夏休みでも親が家にいない子供たちが学校で遊んでいる。
親が共働きだって、メリットはたくさんある。
立命館小学校副校長、大阪府教育委員長をつとめている陰山英男先生によると、
「0歳から保育園に通うと、規則正しい生活が身について不登校が少ない。」
「学童にいくと子どもが人間関係を学び、早く自立する。」
「夜に宿題が見られないなら、朝に見ればOK」なんだって。
夏休みライブを150人の子供たちといっしょに楽しんだ。
1.光の子供たち
2.トゥルーストーリー
3.ハイボクノウタ
4.ストーリーテリング「生きることは分け合うこと」
5.サンガイジジウネコラギ
6.Hello my mom!
いい子たちだねえ
「宿公民館」ライブ
YMCAせとうちがサポートする「ファミリーホーム」には10人の子供たちが暮らしている。
お父さんはえぎ ひろうみさん、お母さんはさちこさん。えぎさん夫婦の子が4人、何らかの事情で親と住めない子供たちが小学校4年生~高校3年生まで6人だ。
「みんな大切な私たちの子供です」
とえぎさんは言う。
宿公民館にはいれないくらい、地域の人たちが50人もつめかけてくれた。
1.ウレシパモシリ
2.ハイボクノウタ
3.勇者の石
4.PUZZLE
YMCAせとうちのゴスペルクアイヤの登場だ。
太田さんは大学時代グリークラブ(合唱部)にいたこともあり、牧師さんやスタッフを集めてゴスペル(黒人霊歌)グループをつくった。
ジャマイカ人のポール、フランス帰りのピアニストもいて、すばらしい合唱を聴かせてくれた。
5.Hello my mom!
6.これがわたしの家族です
7.家族
8.えん(アンコール)
9.ありがとう(アンコール)
オレ自身幼い頃に、父の酒乱と暴力によって母親が家を出て、家庭が崩壊した。
だから親と住めない子供たちの淋しさが痛いほどわかる。
ただそれがオレの自立をうながし、早くから世界へ旅立つきっかけになった。
人生で起こるすべてはむだじゃない。
必ず後になってその理由がわかるんだ。
その試練こそが今の自分をつくってくれたんだって。
※岡山市グルメ情報
「岡山で最高の寿司が食いたかったら魚正(うおしょう)へいけ」と言われる名店だ。
よりすぐりのネタ20種を目の前で握っていただいた。繊細な味を楽しむためにほとんどを岩塩でいただく。(昼のおまかせコース7500円)
洋食の店「オリアン」は本気で客を喜ばせようという心意気を感じる。
ただオレが少食なので食いきれなかった(涙)