長い間、生命保険の仕事をしていると、いろいろな経験をします。
随分前の話ですが、ご紹介でお会いしたお客様から生命保険のご相談を受け、
提案した内容を気に入ってくれてご契約のお申込みをいただくことになりました。
医師の診査をして、契約書類に署名、捺印をしていただき保険会社へ提出。
1週間後に診査の結果が出ました。
結果は、
「謝絶」。保険に加入できないという結果でした。
健康状態も特に問題ないと聞いていたので、
「謝絶」の理由を保険会社に問いただしました。
すると、
「入れ墨があったから。」
という理由でした。
紹介者も私も全く知らないことでした。
入れ墨が入っていると、保険加入は原則できません。
ちょっとしたタトゥーでも厳しい査定になります。
その理由は、
1.反社会的勢力であるかもしれないという疑い(つまりヤクザかもしれないということ)
2.肝機能障害を引き起こす健康上のリスクが高いこと。
ということです。
このお客様の過去や背景について、結局のところ、詳しいことは分かりませんでした。
でも断りの連絡をするときはさすがに気が重かったことを覚えています。
電話だと失礼と思い、訪問して結果を伝えました。
理由は、はっきりと、ストレートに、
「入れ墨があったから」
と伝えました。
お客様も分かってくれました。
お客様と直接接し、商談の現場に立ち、常に矢を面に立つ立場であれば、
よいことも、悪いことも、すべて受け止めなくてはなりません。
それが私の仕事だと思っています。
このエピソードはもう随分前の話ですが、
あのお客様、元気にしているだろうか、と、
ふと思い出したので、記事にしました。
時には、はっきりと、NOと言わなければならない場面があるものです。
「入れ墨」は保険に入れません。
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