加入から5年ごとにボーナスやお祝い金が支払われる医療保険がありますよね。
入院給付金請求等をしていない場合の健康お祝い金、
入院等の給付金の有無にかかわらず、
一律にボーナスが支払われるものなど、
各保険会社で似たようなタイプの保険があります。
わずかでも定期的にお金が受け取れるということに、
なんとなくお得感を感じる方も多いのだと思います。
このような一定期間ごとにお金が受け取れるタイプの保険は、
本当に得なのでしょうか。
ちょっと解説してみます。
例えば保険料が5,000円の5年ごとにお祝い金が受け取れる医療保険があったとします。
この保険料5,000円の内訳は、
概ね医療保障部分が2,000円、積立部分が3,000円という形になっています。
この保険を15年続けたとすると、
15年間の保険料払込総額は、5,000円×12カ月×15年で900,000円となります。
そして積立部分3,000円が5年ごとに払い戻されることになります。
つまり5年ごとに3,000円×12カ月×5年で180,000円が受け取れます。
5年ごとですから15年間の間に受け取れる機会は3回あり、
合計で540,000円が受け取れることになりますね。
でもよくよく考えてみると15年間の保険料の払い込み総額は900,000円で、
そのうち540,000円はもどってくるものの360,000円は掛け捨てとなっています。
つまりこのようなお祝い金またはボーナス付の保険というのは、
定期的に受け取れるお金が保険会社から支払われるというより、
もともとお客様が積み立てたお金が定期的に払い戻されるということです。
であれば医療保険は掛け捨てと割り切り、
この場合であれば医療保険は2,000円という低額な保険料にして、
3,000円は銀行預金など他の手段で積み立てた方がお金は貯まるのではと思ったりします。
でもやはり定期的にお金を受け取れる方がいいというお客様もいます。
どちらがいいとは一概にいえませんが、
「お祝い金」とか「ボーナス」という保険会社の広告向けのキーワードに惑わされることなく、
その仕組みをどのようになっているのかを検証することが大切ですね。
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