最近、厚生労働大臣を務めたことのある政治家が、引退して一市民に戻ったのを機に、古希にして里親資格の取得を目指しているとかいうニュースを見ました。
わたしはその政治家が所属している政党そのものは支持しませんが、また「こども庁」という案を「こども家庭庁」に名称変更させた、その政党に巣くう「エセ伝統主義者」どもは大嫌いですが、それでも、事情あって親に育ててもらえなくなった子どもたちのためには(児童養護施設への丸投げよりも)里親制度の充実が大切だという考え方には、半世紀このかた賛成しています(基本的に「社会主義者」を自任しているわたしですけれども、私生活の領域を狭めるのが社会主義だなどというアホな考えはしていません)。わたしがこの考え方をいだくきっかけとなった名著が伊藤友宣著『親とはなにか』でした。
今日、あの元厚生労働大臣のニュースに触発されて、あらためて、半世紀も前に出版されたこの本のことを思い出し、本棚の一角から引き出して、読み直しています。
以下にリンクする二つの過去記事もよろしく。