今年の仲秋の名月は本物の満月 | MTFのAkemiのblog イタリア児童文学・皆既日食・足摺岬が好き

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私は、イタリア児童文学が大好きで、皆既日食も大好きで、足摺岬も大好きな、団塊の世代に属する元大学教員で、性別はMTFです。季節の話題、お買い物の話題、イタリア語の勉強のしかた、新しく見つけたイタリアの楽しい本の話題などを、気楽に書いていこうと思っています。

今日の仲秋の名月は、私は昼と夜と二回見ました!

「昼にも見た」とはどういう意味かというと、「かわさき宙(そら)と緑の科学館」で毎月一回開かれるシニア向きプラネタリウム番組「星空ゆうゆう散歩」が、今月はちょうど仲秋の名月の今日にあたっていたため、午後1時30分からその会場で名月を鑑賞させてもらったということです。そして、日が暮れてから、午後8時ごろに見ごろを迎えた本物の空の月も見させてもらったのです。

ところで、その「星空ゆうゆう散歩」の解説で聴かせてもらったところによると、今年の仲秋の名月は、実に珍しく、本物の満月の瞬間とドンピシャリ合っているということでした。

世の中のたいていの人は、暦に満月と書いてある日の、宵から翌日明け方までの、空に月の出ているあいだじゅうの月が、おしなべて満月の状態だと思っていますが、厳密な天文学的な意味での満月とは、黄道座標で測って月が太陽からぴったり180°隔たった位置に来る瞬間のことを言いますから、一瞬だけなのです。暦に「今日が満月の日」と記入してある日は、その日の24時間のうちのどこかにその一瞬が入っている日というだけの意味ですから、場合によっては、満月の瞬間は月が日本からは見えない昼間のあいだに起こってしまっていて、われわれが満月だと思ってながめるその夜のお月さんは、実は満月の瞬間を過ぎて、ほんの少しだけ右側が欠けはじめている月であるということも、ままあるのです。

そのうえ、仲秋の名月というのは、旧暦八月十五日の月のことを言いますから、年によっては、旧暦八月十五日と、上に述べた「満月の一瞬」が含まれる日とが、一致しない年もある、……というか、前や後ろに一日ずれるのはざらで、時には二日ずれることさえあるそうです(これは、今日の「星空ゆうゆう散歩」で聴いてきたほやほやの知識ですけど)。

そして、今年の場合は、旧暦八月十五日である今日が「満月の瞬間の含まれる日」に一致しているばかりでなく、何と、その「瞬間」が、人々が「ああ、いい月だ」と空を見上げる午後8時ちょっと過ぎの時刻に一致するのだそうです。

だから、「今年の仲秋の名月こそは、正真正銘ドンピシャリの満月ですよ」とのことでした。これほどの「ドンピシャリ」は、10年後の2023年の仲秋の名月の日(同年の9月29日)まで、ないそうです。