カノープスを見てきた | MTFのAkemiのblog イタリア児童文学・皆既日食・足摺岬が好き

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私は、イタリア児童文学が大好きで、皆既日食も大好きで、足摺岬も大好きな、団塊の世代に属する元大学教員で、性別はMTFです。季節の話題、お買い物の話題、イタリア語の勉強のしかた、新しく見つけたイタリアの楽しい本の話題などを、気楽に書いていこうと思っています。

カノープスという星の名は天文ファンならだれでも知っています。全天で2番目に明るい恒星で、りゅうこつ座α星です。しかし、天の南半球の、赤緯マイナス52度40分あたりに位置するため、東京あたりから見ると、南中するときでも地平線上2度ぐらいの高さにしかならず、見づらい星の代表ともされています。

この星の南中時刻が午後8時から9時ごろの絶好の時間帯に入るのは、季節でいうとちょうど今ごろ。というわけで、今日の私はこの星を見てきました。

といっても、夜空で実物を見たのではなく、府中市郷土の森博物館のプラネタリウムで、です。プラネタリウムのドーム内には本日の午後8時半の夜空のありさまが映し出されましたが、ほぼ真南の地平線上わずかの場所に、確かにこの星が光っていました。

中国でも、揚子江より北の地域では、めったに見ることのできない星なので、この星を一度でも見ると長寿になるとの伝説が生まれ、寿老人の星とも呼ばれているそうです。

日本でこの星を実際の空で楽に観望できる土地といえば、沖縄県と南九州ぐらいでしょう。私の好きな四国の足摺岬は、北緯32度43分なので、東京より約3度南に寄っており、南中時のカノープスの高度もそれだけ高いことになりますから、まあ、そのあたりが、カノープスを楽に見られる北限といってよいでしょうか。